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=MIS、ワークフローと自動化ソリューション=
【ソリューション】日本アグフア・ゲバルト
ワークフローのあり方を変えていく
クラウドソリューションApogee Cloud/PrintSphere

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2016.8.10

アグフアのクラウドソリューション

アグフアのクラウドソリューションAppogee Cloud

アグフアのクラウドソリューションAppogee Cloud

アグフアは、2016年5月31日からドイツ・デュッセルドルフにて開催された「drupa2016」でワークフローをクラウド対応したApogee Cloud(アポジー・クラウド)と、新たにクラウドベースのファイル共有サービスPrintSphere(プリント・スフィア)を発表した。
Apogee Cloudは、日本国内の大手印刷会社を含む世界各国の印刷会社で十分なテストを行い、既に実運用が始まっている。

すべての機能をクラウドで利用可能

では、はじめにApogee Cloudについて解説しよう。Apogee Cloudは、Apogee Prepressを中心にApogee Suite製品のすべての機能をクラウド上で利用できるもの。常に最新のAdobe PDF Print Engineが利用でき、流通する制作データも安全に処理できるなど、クラウドならではのメリットがある。

「所有」から「利用」へ

印刷会社は、多品種・小ロット化による増加するジョブ数を処理するために、設備の見直しが必要となる傾向にある。印刷機やCTPがロングライフになっている反面、ワークフローは使用するサーバーがメーカー保守の3年または5年程度で更新が必要となるのが現状。ソフトウェアに関しても流通するデータが新しくなれば、それに対応するワークフローが必要となる。これらのワークフローの更新にかかる投資は印刷会社にとって大きな負担となっている。他にもサーバーの障害対策やネットワーク構築、ウィルス対策、Windowsアップデートなど、様々な課題を抱え運用しているのが現状だろう。
Apogee Cloudは、万全なセキュリティと共に、安全な生産環境とサービスを提供する。これは、アグフアのもう1つの事業である医療事業で培ったIT技術やノウハウを持つアグフアならではの発想であり、ワークフローをクラウド化することで、定期的なシステム更新の負担を軽減させることができる。アグフアはクラウドセンターを自社に配備し、管理・運用している。利用する印刷会社はサーバーの更新が必要なくなり、システムを一元管理することができる。特に多数のサーバーを所有している印刷会社には大きなメリットとなる。複数の拠点を持つ印刷会社では、障害発生時に別の工場で柔軟に対応できる。
他にもメリットとしては、Windowsアップデートやセキュリティなどのソフトウェアの更新はクラウドセンターですべて管理し、充実したリスクマネージメント環境が構築できることである。多重化したバックアップを複数拠点に配備し、なんらかの障害が発生しても問題なく安心して利用できる体制をとっている。ISO準拠のアグフアのデータセンターにはエキスパートが常駐し、24時間監視する体制をとっている。また、自社に設備していたスペースや光熱費を必要とせず、システム管理者も必要なくなるというコスト面でのメリットもある。
これからのワークフローは「所有」するのではなく、「利用」することが標準化されていくべきと考えており、それによって印刷会社が抱える多くの課題が軽減される。

Apogee Suite製品ラインアップ
・JDFベースワークフロー
Apogee Prepress(アポジー・プリプレス)
・Web入稿・校正・承認
Apogee WebApproval(アポジー・ウェブアプルーバル)
・カラーマネージメント
Apogee Color(アポジー・カラー)
・オンラインストア
Apogee StoreFront(アポジー・ストアフロント)
・ファイル共有サービス
PrintSphere(プリント・スフィア)

クラウドベースのファイル共有サービス PrintSphere(プリント・スフィア)

クラウドベースのファイル共有サービスPrintSphere

クラウドベースのファイル共有サービスPrintSphere

次に、アグフアの新しいクラウドサービスPrintSphere(プリント・スフィア)を紹介しよう。PrintSphereは、アグフアが長年培ったプリプレスワークフローをクラウド技術で強化する印刷会社向けのコラボレーションツールだ。PrintSphereは、アグフアが提供するクラウドベースのファイル共有サービスで、定額制で大容量のデータをセキュアに保存・共有ができる。今までのように自社にFTPサーバーを設備する必要もなく、簡単にいつでもスタートできるサービスだ。ユーザー数無制限なのが特徴で、他のサービスのように、クライアント数によるコストの負担が増えることはない。

制作データのコラボレーション

DropboxやGoogleドライブのように簡単な操作でファイルの管理ができ、ローカルのMacやWindowsと同期することも可能だ。もちろん、iOSやAndroidにも対応しているため、外出先からのデータ入稿にも対応できる。社外のカメラマンやデザイナー、社内のDTPオペレータをユーザーグループとして設定すれば、PrintSphereを共有オンラインスペースとして使用でき、Adobe IllustratorやAdobe Photoshopなどの制作コンテンツを簡単にダウンロードしたり、効率よく管理や編集が行える。また、PrintSphereは、印刷用PDFやネイティブデータだけでなく、デジカメで撮影した画像や動画、Officeデータなど様々なファイルフォーマットでも扱えるため、印刷用途以外に二次利用したり、新たなビジネスの可能性を広げることも可能だ。

Apogeeワークフローを核としたPrint-Automation

Apoggeワークフローを核としたPrint-Automation

Apoggeワークフローを核としたPrint-Automation

これまで一般的なクラウドベースのファイル共有サービスのフローを紹介してきたが、PrintSphereは「印刷会社向け」であることを更に強調したい。それは、印刷会社にとっての効率化、省力化の課題を解決するワークフローの自動フローを構築できることだ。例えば、遠方のクライアントがPrintSphereにPDFをアップロードするだけで、自動的に印刷会社のApogeeにデータが入力され、プリフライトや自動面付け、RIP処理を済ませ、各デバイスへの出力フローを実現させることができる。クライアントの確認が必要な場合には、校正用データをApogee WebApprovalへ公開し、Webブラウザで校正・承認するフローも簡単に構築できる。クライアントは24時間どこからでも入稿、校正、承認作業が可能となる。

アグフア・ソフトウェアソリューションとの連携
PrintSphereは、アグフアのすべてのソフトウェアソリューションと連携できる。
プリプレスワークフロー Apogee、UVインクジェットワークフロー Asanti、オンラインストア Apogee StoreFront/Asanti StoreFront、モバイルパブリッシング Eversify

PrintSphereの特徴
1.ユーザー数無制限
2.デスクトップ用、モバイル用専用アプリケーション
3.ユーザーグループによるセキュアなファイル共有
4.ローカルPCとの同期
5.Apogeeワークフローとの連携、自動化フロー構築

PrintSphereは、Apogee Cloudと共に印刷会社全体の最適化を推進するソリューションである。販売開始は、2016年末を予定している。

〔問合先〕
日本アグフア・ゲバルト株式会社
TEL:03-6420-2010
http://www.apogee-users.jp/