旭紙工 芳野YMマシナリーの無線綴機「WB18C」導入し2ライン体制に旭紙工~旺盛な冊子・書籍市場に対応、中綴じ完成品検査セパキャリトリムを7台体制へ

 旭紙工株式会社(本社・大阪府松原市三宅中、橋野昌幸社長)は、2023年2月に芳野YMマシナリーの18クランプ無線綴じライン「WB18C」を導入した。橋野社長は「既設の芳野YMマシナリーの26クランプ無線綴じラインと併せて、無線綴じラインを2台体制として旺盛な無線綴製本需要に対応する態勢を整え、お客様に安心感を提供しました」と導入の目的を述べる。導入後はセット替えと製本作業を2ラインで交互に行い、生産性が大幅に向上し、短納期で美しい無線綴じ製本を実現した。

芳野YMマシナリーの無線綴機「WB18C」

“印刷を支え、加工を活かす” 製本から物流まで安心・信頼を追及

 「印刷を支え、加工を活かす」を社是に掲げる旭紙工は、従業員約200人。大阪府松原市に4,100㎡の本社工場と大阪市平野区瓜破南に4,600㎡の瓜破工場、松原市三宅中に物流センターを持つ。二つの工場には約120台の「見守りカメラ」を設置。常時録画撮影し、安心・信頼の製本品質を提供する。

 本社工場は断裁機、折機、無線綴じライン、カレンダー丁合機、カレンダー製本機、御朱印帳などの特殊製本工房、発送などの場内作業場、管理本部、営業本部、事務所、食堂、マッサージルームを配置する。

 工場敷地面積4,600㎡の瓜破工場は断裁機、折機、中綴じ機を揃える主力工場で4台の断裁機、11台の中綴じ機、30台を超える折機を揃える1963年に創業以来、カレンダー製本、中綴・無線綴・カタログ折加工・特殊折・型抜き・貼込・断裁紙工・物流まで「安心の品質、徹底した管理」の製本・加工が全国の印刷会社から信頼を集めている。

芳野YMマシナリーの万力丁合機137型と明るくカラフルな壁面に
芳野YMマシナリーの三方断裁機

芳野YMマシナリーの無線綴製本機「WB18C」導入 2ラインで無線綴じ市場を拡大

 同社は無線綴じ製本市場の拡大のため今年2月に芳野YMマシナリーの18クランプ無線綴機118型「WB18C」と16駒の万力丁合機137型「138 ALTAIR」の無線綴じラインを導入した。既設機の芳野YM
マシナリー26クランプ無線綴機、ラインと合わせて2ライン体制となった。

 橋野社長は「無線綴じを2ライン体制としたのはお客様の不安感を無くして満足度を高めるためです。3月の年度末や年末の繁忙期に無線綴じの受注が多くなります。また小ロットが多くなり点数が増える傾向にあります。無線綴じを2ライン体制にすることでセット替えと機械の稼働を交互に行うことができます。どちらかの無線綴機が常時稼働することでセット替え時に無線綴じラインが止まるという無駄が無くなりました。また複数ライン体制により納期にも余裕が生まれお客様の不安が無くなりました」と述べる。

 芳野Y Mマシナリーの無綴機118型「WB18C」は、18クランプ、最高機械速度7,000rph、品質の高い製本を実現する
省スペースの無線綴じ機。重量検査機、セット替え補助システム“SID”付きコンピュータ制御装置、PUR製本装置を装備し、16駒の万力丁合機137型と連結している。万力丁合機は口金にメッキ処理を施すなど傷対策に優れており、本の仕上品質を高めている。
 橋野社長は「現場のオペレーターも2台体制になったことで、無線綴じの仕事をさらに増やすことが出来ると意気込んでいます」と述べ、無線綴じ製本市場の拡大に自信を深めている。

スタールKH-82
中綴じ検査機セパキャリトリム

厚み検査装置セパキャリ2台増設し7台体制。完全検査のクリーンルーム設置へ

 同社は本社と瓜破工場内に約120台の「見守りカメラ」を設置して万全の検査体制を構築している。折機と中綴じ機部門にでは折機の混入事故を防ぐために「EYEON-F」を6台、中綴本にはノーム社製の完成品検査装置「セパキャリトリム」を5台導入。さらに2台増設して7台体制にする検査体制としている。

 橋野社長は「中綴製本は折丁から鞍に乗せ、三方断裁までを高速で製本する難しい製本です。そのため品質は益々厳しくなっています。完璧な製品で納めるためには効率よりも品質を重視しています。機械の回転を高めることよりも品質が求められます。品質はオペレーターによる微調整の技量によるところが大きいのですが、当社の製本はセット替えを頻繁に行います。そのために検査機の役割は重要です。お客様の品質感覚から外れてはいけないのです」と顧客志向の製本品質を追求する同社の方針を強調した。

 検査装置セパキャリの充実に加えて、さらに「クリーンルーム」を設置して「完全検査」を求めるニーズに対応する態勢を進め、さらに「完全品質製本」を追及する。

約120台の見守りカメラ
橋野社長(右)と無線綴じラインのスタッフ

「学生社員制度」を推進

 旭紙工は若い人材を活かするために「学生社員制度」を推進している。地方に住む若者が経済的な事情から進学をあきらめることがないように大阪府内に一人暮らしを始める大学や専門学校に通う人を対象とした学生支援制度で、学業を優先して原則1日5時間勤務、寮完備、昇給・賞与等あり、貸付金制度や進級・卒業祝い金などのサポートを行っている。

 卒業後の就職先は旭紙工に限らず自由に選ぶことが出来る。橋野社長は「働き方改革を踏まえ、社員が時間外労働をしていたところを学生社員に従事してもらっています。社員の健康維持につながります。会社が発展していくために人材を育て幅広い世代の社員がいて、若い社員を教えていくことが大切です。製造業における社会貢献活動の一環として制度を推進しています」と語る。

旭紙工株式会社

本社:大阪府松原市三宅中6-14-19
代表:橋野昌幸氏
TEL 072-336-5360
〈瓜破工場〉
大阪府大阪市平野区瓜破南1-4-35
TEL 06-6769-1711
〈物流センター〉
大阪府松原市三宅中7-8-34
TEL 072-338-3710

旭紙工の瓜破工場

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