RMGT ”RMGTコンソーシアム”を発足、印刷産業のSDGs支援に向けて31社が連携

リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)は9月22日、東京都千代田区のエッサム神田ホール2号館で、『RMGT コンソーシアム(Consortium for a Sustainable Printing Industry:CSPI)』のキックオフ会合を開き、参画する印刷関連ベンダーに趣旨や目的を説明した。同コンソーシアムにはプレートやインキ・資材、MIS(経営情報システム)、製本・加工機、ロボット、ITなどRMGTを含めて印刷と周辺のベンダー31社が参画。自動化や省力化、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるSDGsを指向し始めた印刷会社に向けて、複数のベンダーが連携し合い、高度化するニーズへの対応を図っていく。

印刷産業は持続可能性社会の実現に向けて、“SDGs”への取り組みを強化している。RMGTも省エネルギーの乾燥システムLED-UV印刷システムを確立するなど印刷会社のSDGsをサポートしてきた。また、RMGTを含むリョービグループでは開発・設計、製造、流通などの環境負荷低減、技術革新による各種課題の解決、働き方改革の推進の側面からSDGsを推進している。

今回発足した同コンソーシアムのコンセプトは“SDGs達成を目指す印刷会社をアシスト”すること。印刷会社をはじめ、印刷資材、印刷機器、周辺装置などに携わる様々な企業の連携による共創で印刷業界に新たな価値を提供する。印刷会社が取り組む省エネによる環境負荷低減をはじめ、効率化や省力化、自動化による働き方改革に向けて、複数のベンダーが連携してソリューションの開発や提案し、課題解決を具現化していく。

RMGTでは11月24日から28日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されるIGAS2022のRMGTブースで、菊全ジャストサイズの枚葉オフセット印刷機『RMGT 970』を中心としたスマートファクトリーを展開する。同コンソーシアムの参画企業もRMGTのブースで、AGV(自動搬送ロボット)や対話型印刷システム、MIS、CTP、ワークフローを出展し、印刷工程と連携したシステムを実演、提案する。

RMGTの広川勝士社長はキックオフ会合で「情報のデジタル化、紙離れなどによって印刷物の生産高は年々減少している。昨今では原材料費の高騰、小ロット化による生産性の伸び悩み、労働力確保の難しさなど色々な課題が印刷業界を取り巻いている。しかし、印刷はこれからも社会にとって絶対必要なもの。これを永続的に続けて発展させていくことはこの業界に関わる私たちの使命であり、存在意義ではないだろうか。今までも各企業がご努力してきたと思うが、より大きな変革が求められており、一企業できることは限界があると感じている。そうした中で、皆様の技術、経験、知恵、汗を結集して印刷業界の発展のために頑張っていく必要があるとコンソーシアムの立ち上げを決めた」と同コンソーシアム発足の趣旨を説明。「私たちが今後、継続してこの業界でビジネスをしていくためには業界が元気になってくれないといけない。これは皆様も同じ思いだと思う。皆様の力を結集して業界を盛り上げ、私たちそれぞれのビジネスにつながり、次の世代へのバトンタッチを目指していきたい」と力を込めた。

コンソーシアムの趣旨を説明するRMGTの広川社長
RMGTコンソーシアムのロゴマーク

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