KOMORI ドイツ折り機メーカーのMBOグループを子会社化へ、後加工事業を強化

小森コーポレーションは、ドイツのグローバルなポストプレスの製造・販売会社である MBOグループの持分(100%)の取得について基本合意に至った。譲渡実行日は2020年 4月1日以降の予定。

同社は第6次中期経営計画(2019 年4月~2024年3月)で事業領域の拡大を重要な戦略の一つとして位置づけている。2009年から進めてきたPESP 事業の柱として開始したポストプレス販売は、現在、断裁機、打抜機、抜紙機、反転機などのパッケージ印刷を対象とした商品をラインナップしている。

ドイツ・MBOグループは、1965年に印刷工程の重要な後加工で利用される折機の製造で創業し、50年以上にわたり同分野で欧米を中心に高いシェアを獲得してきた企業。ドイツ南部のオッペンヴァイラー、中部のビーレフェルト、ポルトガルに工場を保有し、アメリカ、フランス、中国の現地法人並びに世界の様々な販売パートナーと連携することで、60を超える国に折機の販売、サービスを展開する。

MBO製品は精度の高さと優れた生産性で知られ、一般の商業印刷物の折り加工から、デジタル印刷機と連結したインライン加工、子会社である Herzog+Heymann社の薄紙多折り技術を含め、複数の差別化技術を持つ。

今回の株式取得によりMBOグループの事業が小森コーポレーショングループに加わることで、PESP事業に特徴のある製品を投入。とくに進出できていなかった商業印刷の後加工分野への進出を見据える。

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