東京都・冨士印刷 自己破産を申請(新型コロナウイルス関連倒産:既報)

東京都千代田区の 冨士印刷株式会社 は、3月13日、東京地裁へ自己破産を申請した。負債は債権者約300名に対し約43億円。
同社は、1946年に創業した印刷業者。首都圏の印刷会社からの下請け受注を基本とし、商業印刷物を中心にインライン加工や定期刊行物印刷、製本を手がけていた。神奈川や埼玉にも拠点を有し、長年の業歴で大手印刷業者などから相応の受注を確保していた。しかし、消費者の紙離れが進んだことで雑誌関連を中心とした受注が低迷。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、業容が縮小。このため不採算となった工場を閉鎖するなど事業の再編に注力したが、印刷需要の減少に伴い売り上げが減少。コロナ禍での受注減もあり、売上高が落ち込んでいた。制度融資などを活用してしのいでいたものの、原材料費の高騰も相まって資金繰りが急速に悪化し、1月4日に事業を停止、今回の措置となった。

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