広島・帝旺グラビア印刷 破産手続き開始決定受ける(新型コロナウイルス関連倒産)

広島県山県郡の帝旺グラビア印刷株式会社は、6月30日に事業を停止していたが、9月14日、広島地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約3億1714万円。

同社は、1957年に設立したグラビア印刷業者。菓子、水産練り製品、麺類などの食品パッケージ用フィルムのグラビア印刷を手がけていた。1996年、現所に工場を新築し、本店を移転。両面同時印刷できる7色グラビア印刷機を導入して受注を拡大する一方、高機能フィルムの開発も行い販路の拡大を図ってきた。
しかし、2020年春以降、新型コロナウイルスの感染拡大でエンドユーザーである食品メーカーの生産調整、縮小の影響を受けて受注が落ち込み、売上高が減少。債務超過に陥っていた。設備資金などの借入金が重荷となり厳しい資金繰りが続くなか、原材料価格の高騰がさらに収益を圧迫し、事業継続を断念するに至った。

関連記事

最新記事