山形・米澤新聞社 破産手続き開始決定受ける

山形県の株式会社米澤新聞社は、1月27日、山形地裁米沢支部より破産手続き開始決定を受けた。申請時の負債は約4億1,000万円。

同社は、1984年に設立。片倉管財(株)として不動産業を営んでいたが、その後休眠化。2009年3月、1879年に創刊した米澤新聞を復刊させた関係企業の業務を引き継ぐため現商号に変更し、日刊新聞「米澤新聞」を発行していた。

しかし、売上不足による不採算経営が続き、赤字が累積して債務超過に陥っていた。加えてインターネットやSNSなど新しい情報媒体との競合もあり、発行部数や売り上げが減少。新型コロナウイルス感染拡大の影響で地域経済活動が低迷し、業績がさらに悪化した。2021年10月7日に代表が逝去したことも重なり、同月27日の発刊分をもって事業を停止。1月12日に準自己破産を申請していた。

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