富士フイルムBI 「廃棄ゼロ」25年継続の実績で「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰・内閣総理大臣賞」を受賞 「資源循環技術・システム表彰」でも最高位「経済産業大臣賞」で2冠

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会が主催する「令和7年度 リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」で、最高位の「内閣総理大臣賞」を受賞した。
同社が1995年から取り組む「廃棄ゼロ」の実現と、25年にわたる継続的な資源循環活動が高く評価された。

四半世紀にわたる「廃棄ゼロ」への取り組み

同社は、1995年に掲げた「限りなく『廃棄ゼロ』を目指し、資源の再活用を推進する」というリサイクル方針のもと、回収機器の再資源化と部品リユースを推進してきた。
2000年には、業界で初めて再資源化率99.5%以上を達成し、日本国内における「廃棄ゼロ」を実現。以降も事業環境の変化に柔軟に対応しながら、25年間にわたり継続的に「廃棄ゼロ」を維持している。
設計段階からリユース・リサイクルの容易性を考慮し、分解や選別を容易にする技術を確立。全国の再資源化パートナーへ展開し、現在は37社39拠点での協力体制を構築している。

リユースと再生機の製造販売で循環を拡大

回収機の分解・分別工程では、余寿命のある部品を再利用するほか、2010年からは再生複合機(再生機)の製造販売を開始。使用済み機を分解・修理・清掃し、一部部品を交換した上で新たな商品名とシリアル番号を付与して販売している。
また、静脈物流の効率化やリユース部品の活用によるコスト最適化を図り、経済合理性と環境貢献を両立する資源循環事業として発展を続けている。

国内から世界へ広がる資源循環モデル

国内で確立した資源循環システムは海外にも展開されている。2008年には中国・蘇州にリサイクル拠点「FUJIFILM Eco-Manufacturing(Suzhou)Corp.」を設立。
2024年にはオランダに欧州の拠点「Circular Manufacturing Center(CMC)」を開設し、2026年にはフィリピンにアジア・パシフィック地域の中核拠点を開設予定としている。
これにより、ワールドワイドでの資源循環体制をさらに強化する。

経済産業大臣賞とダブル受賞

同社は、2025年10月に発表された「令和7年度 資源循環技術・システム表彰」でも最高位の「経済産業大臣賞」を受賞。再生複合機の製造販売を通じて「経済合理性と環境貢献の両立」に成功した点が評価された。

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