マンローランドジャパン 「Japan Pack 2025」でアートとサイエンスの融合を掲げる 加飾印刷技術と自動化ソリューションで次世代オフセット印刷の可能性を提示

マンローランドジャパン株式会社Japan Pack 2025で、テーマ「WE ARE PRINT.®」のもと、アートとサイエンスの融合をコンセプトに掲げたブースを展開した。最新の加飾印刷技術や印刷自動化ソリューション、そして省エネ・省力化への取り組みを紹介し、オフセット印刷が持つ卓越した再現性と高効率生産の両立という「次世代のものづくり」の方向性を明確に打ち出した。

加飾印刷技術と高効率生産を両立

展示印刷物は、Ultima®仕様による加飾印刷技術のコールド箔サンプルを配置、多くのデザイナーやパッケージ印刷会社の来場を受け、合理性のうえに成り立つ高付加価値印刷の可能性と、OnePass®技術がもたらす高効率生産の優位性を改めて体感できる場となった。

「3ジョブを9分20秒で印刷」自動化ソリューションを実演

デモンストレーションでは、インテグレーションパイロット(IntegrationPilot)と特色標準化機能(printnetwork® color)を実際の操作を交えながら実演、印刷自動化ソリューション autoprint による「3ジョブを9分20秒で印刷する」SPL、QuickChange Job Plus、20,000回転運転、トリプルフローインキング(TripleFlow) といった完全自動化ジョブチェンジを支える技術の背景を動画を用いてわかりやすく解説した。これらの展示は、デジタル機を検討するお客様にも「高効率生産 × 加飾印刷」 を両立できるオフセット印刷の真価を鮮明に可視化できる結果となった。

ドイツ本社との技術連携を深化

今回の Japan Pack 2025 にあわせて来日した、Volker Sehrings氏(マンローランド ドイツ本社 研究開発 Printnetwork®︎ 品質管理 機械工学)は、日本市場での高精細な加飾印刷や自動化技術、そして世界でも類を見ない厳格な品質検査基準に深い関心を示している。また Volker Sehrings氏は、展示会で多くのパッケージ印刷会社の経営者・デザイナーと直接対話し、実際の現場で求められる高精度な色再現・安定稼働・段取り時間の短縮など、リアルな課題や要望をヒアリングした。

左 マンローランドジャパン 代表取締役 小玉泰史氏、右 manroland sheetfed GmbH 研究開発 Printnetwork 品質管理 機械工学 役員 Volker Sehrings氏

さらに Volker Sehrings氏は、「日本の現場で培われた知見は、今後ドイツ本社の研究開発へフィードバックされ、加飾印刷の高度化、自動化機能の洗練、品質安定のさらなる強化へとつながっていきます」と述べている。

世界のパッケージ印刷に新たな価値を

manroland sheetfed GmbHは、このグローバルな開発連携を通じて、パッケージ印刷における最高品質と生産性の両立を実現するための技術革新を継続していく。今回の展示会は、その第一歩として、ドイツ本社の独自技術と日本の現場で培われた知見の融合を象徴する場となり、同時に新しい世代へ向けた manroland の再出発を示す舞台にもなった。

「印刷の未来」に向けた新章の幕開け

「自動化・高効率化・高付加価値印刷」という明確な方向性を継続的かつ具体的に発信し、印刷の未来における manroland の存在意義を改めて提示した。技術提案、デザイン表現、そしてホスピタリティの三要素が有機的に融合した展示構成により、Japan Pack 2025 は多くの来場者に強い印象を残し、単なるイベントにとどまらず、マンローランドジャパン が再び印刷業界の未来へと歩み出す「新章」の象徴として、確かな手応えとともに幕を下ろした。

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