メセナ協議会 芸術文化支援の輪が全国に広がる、メセナ活動認定制度《This is MECENAT 2025》に198件を認定 地域の魅力発信から教育・伝統楽器研究まで多様な取り組みが新たに追加

公益社団法人企業メセナ協議会は、企業・企業財団が実施する芸術文化支援活動(メセナ活動)を対象とした認定制度《This is MECENAT 2025》に198件(136社・団体)を認定した。全国で広がりを見せる同制度に、新規で44件の活動が加わり、各地の多様な文化支援の姿が浮かび上がっている。

認定の背景と広がる活動内容

今回の認定では、ギャラリーやコンサート、地域と連携した公募展やイベントなどに加え、洋楽を通じた英語教育や、自社技術を活用した伝統楽器の研究・社会実装といった先進的な取り組みも目立った。いずれも、企業が自ら企画・運営に関わりながら、文化や地域社会への貢献を志向する姿勢が評価された。

活動の詳細は同制度のウェブサイト(https://mecenat-mark.org/)で順次公開される予定で、芸術文化支援の先進事例として参考になる内容が並ぶ。

審査は芸術文化への姿勢を重視

認定にあたっては、有識者による厳正な審査が行われた。企業がプロジェクトの企画・運営にどれだけ主体的に関与しているか、また企業活動の中で芸術文化支援をどう位置づけているかといった観点が重視されたほか、活動が今後も広がりを持ち、継続して展開される可能性についても評価の対象となった。

企業メセナ協議会では、こうした視点から文化支援の社会的意義を明らかにし、企業の創造的な関わりを可視化する認定制度《This is MECENAT》を推進している。

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