キヤノン 英国・イーデール社を完全子会社化、ラベル・パッケージ印刷機強化へ

キヤノンの子会社であるキヤノンプロダクションプリンティング(オランダ・フェンロー)は、イーデール社(イギリス・フェアラム)の株式を取得し、完全子会社化した。これにより、キヤノングループの新規事業の一つである商業・産業印刷事業で、ラベル・パッケージ印刷機分野の強化を図る。

キヤノングループは、2021年からの新5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想」フェーズVIで、「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」を基本方針に掲げ、主要戦略の一つである商業・産業印刷事業の強化・拡大を進めている。

イーデール社の技術が組み込まれている「Canon LabelStream 4000」

イーデール社は、欧州を中心に75年以上にわたりラベル印刷や各種フィニッシング処理の機器を開発・製造・販売しているフレキソ産業印刷機メーカー。印刷業界で優れた技術力と信頼性で高い評価を得ており、キヤノングループは2018年から「Canon LabelStream 4000」シリーズの搬送部の供給を受けてきた。

今回のイーデール社の完全子会社化により、キヤノングループは、ラベル・パッケージ印刷業界の要望に応える商品とサービス展開を加速させる。イーデール社が保有する顧客基盤や専門技術を取り込み、現行のラベル印刷機である「Canon LabelStream 4000」シリーズの拡販やラインアップの拡充を図るとともに、市場競争力のある新たな製品を開発する。

イーデール社は今後も引き続き、イーデールブランドでの事業活動を継続する。

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