東京都 令和5年度ESG債発行促進支援事業の開始、トランジションボンドおよびソーシャルボンドを支援対象に追加

東京都は、6月1日、令和5年度ESG債発行促進事業の募集を開始した。東京都は令和3年度よりグリーンボンド発行支援に取り組んできた。今年度はトランジションボンドおよびソーシャルボンドを支援対象に追加する。

ESG(Environment,Social,Governance)債は、環境課題や社会的課題の解決に向けた事業への資金を調達する債券を指し、グリーンボンド(環境債)、トランジションボンド(脱炭素化に向けた移行を支援する事業のための債権)、ソーシャルボンド(社会貢献債)などに分類され、その事業が社会課題解決のため適切で公正であると評価された場合に認定される。

東京都は企業や自治体のグリーンボンドの発行を促進し、環境・社会問題に配慮した事業の活発化のため、発行支援を行う事業への支援を行ってきた。具体的には、発行時の負担軽減策の一環として、発行支援を行う事業(ESG債発行者の評価機関・団体)に要する、外部レビューの付与に係る経費等に補助金を交付してきた。今年度はグリーンボンドに加え、トランジションボンド、ソーシャルボンドの発行支援も対象となる。

【募集期間】
令和5年5月31日(水曜日)から令和6年3月15日(金曜日)

【補助対象者】
(1)  グリーンボンド(継続)
環境省補助金(二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金)の交付決定を受けた、グリーンボンド等の発行を支援する者
(2)  トランジションボンド(新規)
経済産業省補助金(温暖化対策促進事業費補助金)の交付決定を受けた、トランジションボンド等の発行を支援する者
(3)  ソーシャルボンド(新規)
ソーシャルボンドの発行を支援する者のうち、金融庁公表の「ESG評価・データ提供機関に係る行動規範」への受け入れを表明しており、かつソーシャルボンドについての外部レビューの付与の実績がある者

【補助率】
(1)  グリーンボンド 10分の2(上限200万円)
※国補助金(補助率10分の4)と合わせることで、自己負担は10分の4となる。
(2)  トランジションボンド 10分の1(上限100万円)
※国補助金(補助率10分の7)と合わせることで、自己負担は10分の2となる。
(3)  ソーシャルボンド 10分の8(上限300万円)
【詳細】
「令和5年度ESG債発行促進支援事業補助金交付要綱」
URL:https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/pgs/gfct/green-finance/green-subsidy.html

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