富士フイルムHD 神奈川・静岡の2拠点が「自然共生サイト」に認定、創業の原点である森林や事業場内の豊かな生態系保全が評価

富士フイルムホールディングス株式会社は、神奈川県南足柄市の「富士フイルム 湧水の森林(もり)」と静岡県富士宮市の「富士フイルム 癒しの小径(こみち)」の2拠点が、環境省の定める「自然共生サイト」に認定されたことを発表した。地域生物多様性増進法に基づくこの制度は、民間の取り組みにより生物多様性の保全が図られている区域を認定するもの。同社が創業以来、写真フィルム製造に不可欠な水と空気を守るために継続してきた森林、湧水、河川の保全活動が結実した形となっている。

富士フイルム 湧水の森林(もり)
富士フイルム 癒しの小径(こみち)

創業の原点である「湧水の森林」と希少種の保護

神奈川県南足柄市の足柄サイト近隣に位置する「富士フイルム 湧水の森林」は、1934年の創業以来、写真フィルムやディスプレイ材料の製造に使用する湧水の水源を維持するため、定期間伐や清掃といった保全活動が続けられてきた。 現在、この森はムササビやフクロウの住処となっているほか、アカハライモリなどの希少種や、清涼な湧水にのみ生育する植物が確認されるなど、極めて健全な生態系が維持されている。

富士宮事業場内の「癒しの小径」と豊かな河川環境

静岡県の富士宮事業場内にある「富士フイルム 癒しの小径」は、富士山を水源とする湧水が流れる清水川沿いの約2haの緑地。ここでは生産に使用した水の浄化処理において厳しい自主基準を設けるとともに、地域住民との清掃活動などを通じて環境保全に貢献してきた。 認定区域内では、希少な水草であるカワヂシャやバイカモ、また魚類や鳥類が織りなす豊かな河川生態系が形成されている。林床にはキンランやエビネといった希少植物も自生しており、自然林に近い景観が保たれている。

生物多様性保全をCSRの重点課題に設定

同社は、2030年度をゴールとするCSR計画「Sustainable Value Plan 2030」において、環境重点課題の一つに「生物多様性の保全」を掲げている。水リスクの評価や再利用、原材料調達における配慮に加え、「30by30アライアンス」への加盟や自然関連の情報開示も積極的に推進している。今後も事業活動を通じたサステナブルな社会の実現に寄与していく。

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