東京都 ものづくりスタートアップの育成プログラム「TIB FAB Makers Challenge 2025」参加者募集、7月1日まで プロダクト開発から事業化まで6か月間無料で徹底支援
東京都は7月1日まで、ものづくりスタートアップを対象とした育成プログラム「TIB FAB Makers Challenge 2025」の募集を開始した。都が運営するTokyo Innovation Base(TiB)の支援フィールド「TIB FAB」にて、試作・開発からマッチング支援、成果発表までを一気通貫でサポートする内容となっている。
デジタル機材が揃う実証フィールドを無償提供
同プログラムの舞台となるのは、TIBに設置されたスタートアップ支援拠点「TIB FAB」。3Dプリンターや電子基板の実装設備、環境試験装置など約2,000点の機材が揃い、参加者はすべて無償で利用可能となる。
加えて、テクニカルアドバイザーや技術スタッフが常駐し、ハードウェア開発に必要な技術的アドバイスやマシン操作のサポートも受けられる。スタートアップにとって、設備投資なしで試作を進められる貴重な機会となる。
研修・メンタリング・マッチングを通じて事業化を加速
プログラムでは、製品開発経験者によるセミナーやワークショップも多数実施。参加者は、アイデアの具体化からプロトタイプ開発、量産化に向けたステップを学びながら進めていく。
また、事業化に向けた支援として、投資家や大企業とのマッチング、製品プロモーションの場も用意。最終月には成果発表会(デモデイ)も予定されており、多様なステークホルダーの前でプレゼンテーションを行う機会が設けられる。
この一連の流れを通じ、製品開発だけでなく、事業構築のスキルも育成される設計となっている。
応募資格はものづくりビジネスを志す個人・法人
対象となるのは、ものづくりビジネスを志し、プロダクトアイデアまたは試作品を持つ個人や法人。応募時点で15歳以上・中学卒業以上であること、2026年1月までに試作開発の実現を目指せることなどが条件となっている。参加費は無料(交通費や材料費は実費負担)で、定員は30名程度。チーム参加も2名まで可能。
プログラムは原則オンサイト開催。TIB FABまたはTIB内のスペースで行われる。

「Tokyo Innovation Base」とは
東京都が運営するスタートアップ支援の中核拠点。国内外の起業家や支援者が集い、交流・協業できる場として整備された。TIB FABはその実証フィールドとして、特にハードウェア開発を行うスタートアップの成長支援に特化している。
なお、TIB FABの設備の一部は、一般社団法人DMM.make TOKYOより提供された2,000点以上の機材を基に構成されている。
募集詳細・エントリー方法
- 【TIB FAB Makers Challenge 2025】
- https://tib.metro.tokyo.lg.jp/tibfab/program/2025
- 【Tokyo Innovation Base(TIB)公式サイト】
- https://tib.metro.tokyo.lg.jp/