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奥村印刷 折り紙感覚で成形できる非常時に使える防災用紙食器を開発へ

2021.11.25

奥村印刷‗紙食器

カップ、皿、丼の3種類。丼以外は、フォーク・スプーンなどカトラリー付きでA4サイズに収まる。

東京都北区の奥村印刷は、紙と印刷の技術を応用し、環境に優しく、省スペースで廉価な防災用紙食器を開発した。

開発した紙製食器は、カップ(280㏄)、皿(470㏄)、丼(670㏄)の3種類で、フォーク・スプーンなどカトラリー付き(丼を除く)でA4サイズの紙に収まる。

 

パルプ100%の厚紙製で、山折り・谷折りの筋が入っているため折り紙のように簡単に組み立てられる。熱湯を入れても問題なく、使った後は平らに戻して洗って再利用もできる。

パルプ100%なので土に埋めても約2年ほどで自然に帰るなど、環境に優しく、湿気に気をつければ長期保存も可能だという。

特に、平たい状態にすれば輸送コストが抑えられるなど、紙のメリットが生かされている。

 

昨今では、大きな災害が頻発するようになったこともあり、災害時用の食料と水の確保に関しては技術開発がある程度進んでいる。しかし一方で、非常食提供用食器については、あまり手がつけられていない。奥村印刷では、この課題を解決するために紙食器の開発を行った。

商品化のためにも“A4サイズの紙で実用的な食器を作る”ということに留意したこともにあり、開発までには難航し、試行錯誤の末に開発成功した。

同紙食器は、2022年中の販売開始を目指しており、生産体制を準備中である。