富士フイルムHD 新経営体制発表、”富士フイルムの未来をつくる”
2021.3.31
富士フイルムホールディングスは20年以上にわたり、同社を牽引してきた古森重隆氏が代表取締役会長・CEOを退任し、取締役の後藤禎一氏が代表取締役社長・CEOに就任する人事を発表した。代表取締役・COOの助野健児氏は代表取締役会長・取締役会議長に就任し、企業ガバナンス面から新社長をバックアップする。
3月31日に開いた新経営体制に関する記者発表会で、古森会長・CEOは2000年に当時の富士写真フイルム社長に、2003年にCEOに就任して以降、同社の改革に力を注いできた経緯を振り返り、「売上の6割、利益の3分の2を占める主力事業だった写真関連事業がわずか数年で赤字になった。リーディングカンパニーとして存続させることが私の命題で、特徴ある技術、企業文化、ブランド力、財務力のアセットを活用し、多角化してきた。富士フイルムの改革は成功し、今では15の事業で成長を続けている」と述べた。また、コロナ禍でも営業利益1,600億円を見込む堅実な業績に触れ、「感染拡大という予期せぬパンデミックが起きても機敏に状況への対応を進め、業績への影響を可能な限り抑えている。経営にあたってきた者としての実感として富士フイルムは一段と強くなった。厳しい状況でもしなやかに適応できる強さが磨かれてきた。私がCEOとしてなすべきことはほぼ成し遂げたと考えている。今後の経営を担う人材も育ち、新しい事業構造も整ってきた。後進に託す適切な時期がきたと判断した」と企業トップからの退任を判断した背景を説明。最後に「富士フイルムは後藤新社長・CEOのもと、新たな航海が始まる」と述べた。
助野社長・COOは「この5年間、新事業の育成・強化、効率的な経営、グローバル展開のさらなる強化の3つの課題に取り組み、大変充実した5年間だった」と述べ、「パンデミックが起きても幅広いポートフォリオを持つことが強みになり、簡単に揺るがない事業基盤を確立できた。まさにコングロマリットプレミアムが体現できたと考えている」と業績を振り返った。
次期社長・CEOに内定した後藤氏は自らの経歴を紹介し、「若いうちに異文化のアジア諸国でビジネス経験が積めたことが、その後仕事をする上で基盤となっている」と17年間にわたる海外経験を強調。その上で、経営コミットとして①2020年半ばまでにメディアカル事業の売上1兆円の達成、②製品・サービスや業務プロセスを含めた全社規模でのデジタルトランスフォーメーションの推進、③世界で活躍できる人材の強化の実行を挙げ、自らの使命として「富士フイルムの未来をつくる」と力を込めた。
古森会長・CEOは後藤氏に経営トップをゆだねた理由について、「海外経験が長く、国際感覚がある。また、非常に粘り強く物事を何とか仕上げていく遂行力を持っている。人柄が円満で能力もオールラウンド」と説明した。
【後藤禎一(ごとう・ていいち)氏】1959年1月23日生まれ、富山県出身。
1983年4月 富士写真フイルム株式会社 入社
1995年1月 シンガポール支店 ホーチミン駐在員事務所
1999年10月 シンガポール支店 課長
2000年6月 Fuji Photo Film (Singapore) Pte Ltd Regional Marketing Manager
2001年12月 FUJIFILM Regional Services (Singapore) Pte Ltd Regional Marketing Manager
2003年11月 富士膠片(中国)投資有限公司 部長
2008年5月 富士医療器材(上海)有限公司 総経理
2010年7月 富士医療器材(上海)有限公司 総経理 兼 富士膠片(中国)投資有限公司 副総経理
2010年12月 メディカルシステム事業部 モダリティソリューション部長
2013年6月 メディカルシステム事業部長
2014年6月 富士フイルム株式会社 執行役員 メディカルシステム事業部長
2014年9月 富士フイルム株式会社 執行役員 メディカルシステム事業部長 兼 同事業部 モダリティソリューション部長
2015年4月 富士フイルム株式会社 執行役員 メディカルシステム事業部長
2016年11月 富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 メディカルシステム事業部長
2017年12月 富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 メディカルシステム事業部長 兼 ヘルスケア事業推進室長
2018年6月 富士フイルムホールディングス株式会社 取締役/富士フイルム株式会社 取締役 常務執行役員 メディカルシステム事業部長 兼 ヘルスケア事業推進室長
2018年9月 富士フイルムホールディングス株式会社 取締役/富士フイルム株式会社 取締役 常務執行役員 メディカルシステム事業部長
2020年6月 富士フイルムホールディングス株式会社 取締役/富士フイルム株式会社 取締役 専務執行役員 メディカルシステム事業部長
2021.4.16
大日本印刷&BnF ミュージアムラボ「これからの文化体験」でXR技術が体験できる NEW2021.4.16
プリントパック 宛名リストなしでも送れる『ターゲティングDM』を開始 NEW2021.4.15
東京技術協会 コンテンツ東京2021のXR総合展エリアに出展、プレシジョンVRを提案 NEW2021.4.14
第一印刷所 スピードマスターXL106-8P導入で”世界最高品格”の印刷製造実現へ NEW2021.4.12
ムサシ 印刷業総合業務管理システム「M BOOSTER」がIT導入補助金2021のITツール登録2021.4.9
大日本印刷 リサイクルプラスチック材によるICカードの製造開始、CO2排出も抑える2021.4.8
大日本印刷 コネクテッドTV約500万台のテレビ視聴データを活用した広告配信サービス2021.4.8
コダック SONORAユーザー5,000社突破を機に、新たな認定プログラム開始2021.4.7
キンコーズ・ジャパン サタケシュンスケ氏のデザインが関西エリアの店舗をジャック2021.4.6
凸版印刷 ショールーム「PLAZA21小石川」をリニューアルオープン
2021.4.16
設楽印刷機材 シタラフェアの延期を決定、9月16日・17日に NEW2021.4.16
大日本印刷&BnF ミュージアムラボ「これからの文化体験」でXR技術が体験できる NEW2021.4.16
恒和プロダクト ステイホームに安心して家族で楽しめる「抗菌おりがみ」販売開始 NEW2021.4.16
アメイジング ネーム印ホルダー用のIDシール無料添付のキャンペーン延長 NEW2021.4.16
プリントパック 宛名リストなしでも送れる『ターゲティングDM』を開始 NEW2021.4.16
日本HP 11月に本社オフィス移転、出社が1割弱、ハイブリッド型ワークスタイルを推進 NEW2021.4.16
富士フイルムHD 中期経営計画VISON2023発表、2023年度に営業利益2,600億円へ NEW2021.4.16
富士フイルム virtual.drupaに出展、完全無処理、デジタル印刷機の新製品など NEW2021.4.15
東京技術協会 コンテンツ東京2021のXR総合展エリアに出展、プレシジョンVRを提案 NEW2021.4.15
日本デザイン振興会 東京ビジネスデザインアワードの企業からのテーマを募集、6月25日まで NEW