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モリサワ 世界記録保持者のパラ陸上・佐藤選手のプロ転向で所属契約結ぶ

2021.2.24

モリサワ 佐藤選手‗top (357)

佐藤選手(左)と森澤社長

 

モリサワは、2月22日、パラ陸上競技(障害クラス:T52)の佐藤友祈選手のプロ転向および所属契約に関する記者会見を、ホテルグランドパレスにおいてオンラインとのハイブリッド形式で行った。佐藤選手との所属契約は、2月1日に締結しており、改めての発表会見となった。

 

佐藤選手 (331)

抱負を語る佐藤選手

 

佐藤選手とプロ所属契約を結んだモリサワは、世界に先駆けて写真植字機を発明して以来、フォントメーカーとして一貫した活動を続けており、社是には『文字を通じて社会に貢献する』を掲げる企業。フォントの開発・提供を通し、豊かなコミュニケーションの実現を支援するとともに、多くの人にとって読みやすい「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を開発するなど、共生社会の実現に向けた取り組みを行ってきた。今回の東京五輪でもオフィシャルサポーターの一員となっており、同社のUDフォントが公式フォントとして採用されている。

 

モリサワ社長 (342)

森澤社長

 

そうした中、昨年12月、佐藤選手がプロ転向するにあたり所属先を探していることを知ったモリサワでは、「コロナ禍という厳しい時代、不退転の気持ちでプロ転向することに感銘を受けた。オファーを受けてもらえる心配だった」としながらも、担当社員がSNSを通じてお願いし、話が進んだという。森澤社長は、「佐藤選手は、パラアスリートとして大きな可能性を秘めている。共生社会の実現に向け、皆が明るくなるような活躍を期待している」と期待感を語った。

佐藤選手はプロ転向を決めた理由について、パラスポーツに出会えたことで夢を持つことができたという自身の経験から、「コロナ禍で暗いニュースも多く、多くの方から笑顔が消えてしまったと感じている。一選手としてスポーツの可能性を信じており、活動を通じて、その可能性を伝えたいと思っている」と語った。加えて、パラスポーツの知名度の低さについても感じており、プロ選手として活躍することで認知度を上げていきたいという抱負も明らかにした。

佐藤選手のデモ (334)

会見当日には、佐藤選手によるデモンストレーションも

 

東京五輪に向けて佐藤選手は、「五輪を目指す選手がすべきことはベストパフォーマンスを見せること。それにより見ている人へ夢や希望、感動を与えるきっかけになることを願っている」とし、現在、世界記録を持つということもあり、「コロナ禍は成績の理由にならない。世界記録と金メダル獲得を目指す」と力強く語った。

 

一方、モリサワにとっても、机の上だけで作業できる写真植字機は、これまでも多くの障害を持つ人に活用されるなど、障害者に寄り添ってきたという経緯がある。東京五輪についても、「開催に向けて様々な意見があることは理解している。しかし今は、安心・安全な開催を目指すことだと思う。頑張っているアスリートに寄り添い、できうれば企業も国民も、同じ方向を向いて頑張っていけることを願っている」とした。