凸版印刷 「大坂冬の陣図屛風」の復元が完成

凸版印刷は、東京国立博物館が所蔵する「大坂冬の陣図屛風」の模本(模写)から、原本を復元するプロジェクトを昨年より推進している。今回、デジタル技術によって彩色を蘇らせ、金箔や金銀泥を手作業で施した「大坂冬の陣図屛風」の復元が完成した。

挨拶する凸版印刷文化事業推進本部長の矢野達也氏
挨拶する凸版印刷文化事業推進本部長の矢野達也氏

復元に伴い6月20日、東京都千代田区のNIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHIで同屏風を披露した。披露会の冒頭、凸版印刷文化事業推進本部長の矢野達也氏は「今後も貴重な文化財をデジタルで再現し、観光資源や地方創生に貢献していく」と挨拶した。続いて同推進本部の木下悠氏が「大坂冬の陣図屛風」想定復元の解説。その後、公益社団法人徳川黎明会徳川美術館長の徳川義祟氏、奈良大学文学教授の千田嘉博氏を交えて復元の意義と今後の展開が語られた。

同屛風は、2019年7月27日(土)から9月8日(日)まで徳川美術館・名古屋市蓬左文庫で開催される特別展「合戦図—もののふたちの勇姿を描く—」で初公開する。また、7月28日(日)に同美術館で開催するシンポジウム「大坂冬の陣図屛風、これまでとこれから」では、本プロジェクトの取り組みを紹介する。

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