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=MIS、ワークフローと自動化ソリューション=
【ソリューション】コダック Prinergy 7.5
自動化を促進する「Prinergyワークフロー」
クラウドサービスで遠隔地間運用を効率化

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2016.8.10

データを正常化して

安全に出力

 

kodak コダックの「Prinergyワークフロー7.5」はプリフライト機能を向上させるとともに、APPE 3.6を搭載、処理スピードを向上し、一層の生産性向上を実現している。

最新版ではcallas software社のプリフライトプロファイルを統合した「Preflight+」を搭載した。入稿データの適性をチェックし、不足があれば自動的に修正する。

Adobe社のIllustrator等、DTPソフトの機能が高度化するにつれて、デザイナーはより複雑な表現が可能となった。一方でレイヤードPDFや、パスの多いデータ、色の処理を難しくさせる透明処理など複雑なデータの入稿が増加している。印刷会社ではこれらの入稿データを安全に出力させる上で、データのチェックが欠かせない。1点1点データを開いてチェックし、再度保存する作業は、多品種・小ロット化でジョブが増加する中、現場の負担を増している。作業のボトルネックになっており、解消したいという声は多かった。

Preflight+はRIPのコアに標準で搭載され、フィックスアップというデータを正常化する機能を持ち、あらかじめ設定したパラメーターに沿って、入稿データを修正する。仮にIllustratorで作成されたEPSデータのトンボがオブジェクトとして認識されており、仕上がりサイズを認識していない場合、裁ち幅付のサイズにトンボを正しく付けて自動的に修正する。

最終的にはバーチャルプルーフィング機能などを通し、オペレータの目で判断することになる。Prinergyのファミリーソフトウェアに追加された検版ソフトでは、元データとRIPの結果の差分を検査することができるので、目視検査の負担も軽減される。

 

処理速度向上、自動化を実現

 

Prinergyは製版処理のプロセスを分散し、処理速度を上げる機能が搭載されている。RIP演算の並行処理が注目されているが、Prinergyには以前から同じような処理で演算速度の向上を図っている。

Prinergy 7ではより処理速度が向上。仕様変更に加えて、サーバーのメモリ数が上がったことで、データによっては4~5倍の速度となる。

Prinergyは製版処理が行われる過程で発生するノーマライズやカラーマッチング、インキオプティマイズなどの処理をモジュール化している。これらのモジュールを複数のCPUで負荷分散しながら処理する。

Prinergyのもう一つの大きな特徴は「ルールベースオートメーション」。人間が考えて作業をするのではなく、自動的にファイル名等を認識し、ジョブ情報を元に処理を自動的に進める。また、Prinegyは処理にかかった時間や出力したプレート枚数の情報を取り出せる。それらの情報はMIS(経営情報システム)や基幹系業務システムに反映させることも可能となっている。

現場には機械取りの情報が変動するケースが多く、スケジュールが確定しなければプレートが出力できないという課題がある。インプット、アウトプットの仕様が途中で変更されるので、柔軟性を持たせたワークフローを組みたいという要望は根強い。仕様や機械取りの変更があった時に、素早く対応することが求められている。

例えば、Prinergyは、仕上がりサイズの変更等があった際にも面付ソフトに工程を戻さなくてもPrinegyに修正したデータがフィードバックされ、瞬時に版面設計を変更することができる。これにより、自動化しながら変更等に柔軟に対応することが可能になる。

Prinergyのファミリーソフトとしては、オンラインでクライアントとの共同作業を効率化するポータル製品「InSite」を用意。このほか、Web to Printのソフトとして「W4P Smart Store」、「Digital Store Front」と連携している。また、コダックのデジタル印刷システム「NexPress」や「Digimaster」、インクジェットシステムの「Prosper」に加え、他社製のデジタル印刷機器の制御も可能となった。

 

drupa2016で発表の

クラウドサービス

 

世界最大の印刷・メディア産業展drupa2016ではクラウドベース運用に対応した製品コンセプトが発表された。Prinegyのクラウドサービスはデータアーカイブサービスの利用により例えば本社と工場など複数拠点でのデータ利活用によりITインフラ維持メンテコスト軽減に効果的で、また、BCP(事業継続計画)を想定し、データ破損や不正アクセスへのリスクマネジメントとなる。

印刷ジョブ毎のデータや各デバイスの稼動状況から生産に関する情報を収集分析し、可視化するダッシュボード機能では、バーチャルプルーフィング機能から予想されるインキ使用量をベースに遠隔地の生産拠点で使用されるインキ量やコスト情報をリアルタイムに把握することが可能になる。アーカイブされた分析情報と組み合わせて、例えば季節変動や繁忙期の副資材使用量などが容易に把握できる。これにより経営判断のスピード化や生産現場の課題抽出が図れる。

〈主な追加機能(予定)〉

・Prinergy Workflowでは、Maxtone SXスクリーニングによる4色プロセスが大幅に強化され、他のワークフローシステムからのXMPスクリーニング割り当てがサポートされる。また、最新のGhent Workgroupパッケージング業界規格に準拠する。

・InSite PrepressポータルではPrinergyワークフローのPreflight+がサポートされる。Preflight+は、最新の業界規格に対応して印刷エラー発生リスクを認識し印刷プルーフ品質と顧客満足度の向上に貢献。また、Flashコンポーネントを使用しないため、Webブラウザーのセキュリティも強化される。

・ColorFlowカラーマネジメントソフトはG7認証となる。HarmonyはColorFlowに移行される。

・Pandoraステップ&リピートソフトでは、型抜き時に無駄な部分を特定する機能が追加され、不連続カラーバーがサポートされるようになる。また、パッケージ業界で要望される四角形以外の形を認識する新しいオートギャンギング機能などによりシート利用率の向上に貢献する。

 

〔問合先〕

コダック合同会社

TEL:03-6837-7285

http://www.jp.kodak.com/