JAGAT大会2016 『印刷の再成長』テーマに開催

「印刷の再成長」テーマに開催したJAGAT大会2016
「印刷の再成長」テーマに開催したJAGAT大会2016

(公社)日本印刷技術協会(JAGAT)は、10月7日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で、JAGAT大会2016を開催した。「印刷の再成長―市場の創出」をテーマに掲げ、講演会、ディスカッションなど2部構成で行われた。

第一部は、花崎博己副会長の開会挨拶でスタート。まず、塚田司郎会長が「印刷再成長のための新しい企業経営とは」をテーマにキーノートスピーチを行った。

キーノートスピーチを行う塚田会長
キーノートスピーチを行う塚田会長

塚田会長は、インターネットを活用したビジネス“Web to”の時代に移行していることを強調。自社で展開しているWeb toビジネスを紹介し、発注業務や管理業務の負担を軽減し、新しい可能性を生むといったメリットがある一方、使い分ける必要があることを解説した。そして、「ビジネスの目的を明確にして、技術的議論をしていく必要がある」と語った。

続いて、JAGATの藤井建人氏が「JAGAT最新調査から読み解く印刷業界の動向」をテーマに、印刷業界の現状を分析。

また㈱ブロードバンドタワーの藤原洋氏が「インターネットが創り出す21世紀の経済力学‐勝ち抜くための処方箋」をテーマに講演した。

講演するブロードバンドタワーの藤原洋氏
講演するブロードバンドタワーの藤原洋氏

藤原氏は、グーグルやFacebookなどを生んだ米国と比較して、「日本は失われた20年というよりも進化に気付かなかった20年だった」と指摘。日本にはイノベーションが求められていると、イノベーションの重要性を語った。

第2部は、「差別化戦略と新たな仕事の創出」をテーマにディスカッションが行われた。スピーカーは、講演を行った藤原氏に加え、㈱インプレスR&Dの井芹昌信氏、フュージョン㈱の花井秀勝氏、JAGATの塚田会長が登壇し、モデレータをJAGATの郡司秀明専務理事が務めた。

左から、ディスカッションのスピーカーで登壇した藤原氏、㈱インプレスR&D井芹氏、フュージョン花井氏、JAGATの塚田会長
左から、ディスカッションのスピーカーで登壇した藤原氏、㈱インプレスR&D井芹氏、フュージョン花井氏、JAGATの塚田会長

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