DNP 柔軟性と環境配慮を両立した医薬品経口剤向けの吸湿包材を提供開始、厚みを約30%薄くすることで、開封しやすさも向上

大日本印刷株式会社(DNP)は、水分を吸収する「吸湿剤」をフィルム樹脂に混ぜて練り合わせることで、パッケージ内部の湿度を一定に管理することができる経口剤向けの「DNP吸湿包材」の提供を開始する。

同製品は、DNPが長年培ったパッケージ関連の仕様設計のノウハウを活かし、従来のDNP製の吸湿包材より約30%薄くして使い勝手を向上させ、経口剤の分包に適した製品とした。これにより、パッケージ内部に乾燥剤を入れる必要がなくなるため、より柔軟な形状の設計が可能になり、また包装全体の省資源化にもつながる。

「DNP吸湿包材」のイメージ

同製品はバイオマスPETフィルムを使用しており、従来のDNP製品と比べて、CO2排出量を約10%削減(当社調べ)できる。また、乾燥剤を入れる空間をパッケージ内部に確保する必要がないため、内容物に最適な寸法の包材の製造が可能で、各種材料の使用量削減を実現する。

DNPは、製薬会社・医療用検査試薬メーカー・医療機器メーカー等に「DNP吸湿包材」を提供。関連製品・サービスも含めて、2028年までに5億円の売上を目指す。また、多様な医療用パッケージに適応した吸湿包材を開発していく。

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