富士フイルムHD 富士フイルムグラフィックシステム事業部と富士ゼロックスGCS事業部を統合

富士フイルムホールディングスは、ヘルスケア、イメージング、グラフィックそれぞれの事業領域でさらなるシナジーと新規ビジネス創出を加速させるため、新組織を設立する。グラフィックの事業領域では7月1日付(予定)で、富士フイルムの「グラフィックシステム事業部」と富士ゼロックス(2021年4月1日から社名を富士フイルムビジネスイノベーションに変更)の「グラフィックコミュニケーションサービス事業本部」を統合し、「グラフィックコミュニケーション事業部」を設立する。

【ヘルスケア(2021年4月1日付)】

成長ドライバーであるヘルスケアの事業拡大を一段と加速させるため、組織を再編する。ヘルスケアを医療機器等のメディカルシステムとバイオCDMO・創薬支援等からなるライフサイエンスに大別し、ライフサイエンス領域をリードする「ライフサイエンス戦略本部」を新設する。

「ライフサイエンス戦略本部」は、同領域のさらなるシナジーや新規ビジネスを創出するため、事業横断的な全体戦略(事業ポートフォリオ、M&A・提携、技術・R&D等)を立案・推進。同本部傘下には、「バイオCDMO事業部」、「医薬品事業部」の他に、創薬支援関連ビジネス強化のため、細胞・培地などの再生医療事業とファインケミカル事業の試薬ビジネス等を統合し、新たに「ライフサイエンス事業部」を設立する。化粧品・サプリメントを扱う現在のライフサイエンス事業部は「コンシューマーヘルスケア事業部」に改称し、同本部傘下とする。

今回の組織変更により、ライフサイエンス領域のビジネスを顧客視点で再編・強化し、中長期的に高い成長が見込めるバイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)や創薬支援を重点事業化するとともに、最先端の治療薬創出を”支援”する企業としてワンストップで価値を提供することで、ライフサイエンス領域における事業拡大を目指す。

【イメージング (2021年4月1日付)】

多様化する画像・映像ニーズに対して、新しい価値・商品を提供し続けていくために、「イメージング事業部」と「光学・電子映像事業部」を統合し、「イメージングソリューション事業部」を設立する。

スマートフォン等撮影デバイスの多様化、5G高速ネットワーク化、AIの進化、データ社会の進行等、様々な技術が飛躍的に進歩する中で、生活や社会の中での「画像・映像」ニーズは多様化している。マーケットを広くとらえ直し、今般、両事業部を統合することで、総合写真映像メーカーとしてのブランド力、撮影デバイスからプリンティングまで幅広い技術アセットをベースとした新たな商品・サービスの創出を加速していく。

【グラフィック (2021年7月1日付予定)】

富士フイルムグループ内でのシナジー創出を加速し、印刷業界へ更なる価値をグローバルに提供していくため、7月1日付(予定)で、富士フイルムの「グラフィックシステム事業部」と富士ゼロックス(2021年4月1日から社名を富士フイルムビジネスイノベーションに変更)の「グラフィックコミュニケーションサービス事業本部」を統合し、「グラフィックコミュニケーション事業部」を設立する。

商業印刷・パッケージ印刷を中心に広範な顧客基盤を有する富士フイルムのグラフィックシステム事業と、デジタル印刷技術に強みを持つ富士フイルムビジネスイノベーションのプロダクション事業の販売力、技術・製品力を組み合わせ、アナログからデジタルまでワンストップのソリューションを展開し、業界のデジタル化を牽引する。

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