富士フイルムBI 日本画像学会の「技術賞」と「論文賞」をダブル受賞、圧着トナーの実用化と構造色の色質感再現研究が評価

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、一般社団法人 日本画像学会より2025年度の「技術賞」および「論文賞」を受賞した 。

圧着トナーを使用した圧着はがきの例
大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」外装に採用

技術賞 印刷と同時に「糊付け」を行う圧着トナーの開発

技術賞を受賞したのは、圧力によって粘着性を発現する「新規圧力応答型粘着トナー(圧着トナー)」の実用化技術である

同技術は、独自のEA製法によりトナー内部に圧力応答樹脂を分散させたもので、高い圧力が加わった際にのみ接着機能を発揮する 。これにより、従来は印刷後に別工程で行っていた圧着はがき等の糊付け作業をデジタル印刷工程内で完結させることが可能となった 。現在はプロダクションプリンター「Revoria Press™ PC2120 / PC1120」に搭載され、小ロット・多品種ジョブの生産性向上に寄与している 。

論文賞 構造色の見え方をデジタルで高精度に再現

論文賞は、視点や照明条件で変化する「構造色」の色や質感を、デジタル上で予測・再現するモデル構築に関する研究が高く評価された 。

多角度分光計測値をベースに、光沢や用紙の粗さなどの質感要素を組み込んだ色予測モデルを構築 。これにより、再現が困難だった構造色インクジェット技術の見え方をデジタル上で制御可能にした 。

なお、同社の構造色インクジェット技術は、大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」の外装にも採用されている 。

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