北印工組 創立80周年記念事業式典挙行 次代に向け高らかに文化典宣言採択

北海道印刷工業組合の岸昌洋理事長
北印工組の岸昌洋理事長

北海道印刷工業組合(岸昌洋理事長)は11月6日、札幌市中央区の札幌パークホテルで「第32回北海道情報・印刷文化典札幌大会」ならびに「北海道印刷工業組合創立80周年記念式典」を挙行した。全道ならびに関連業界、全国から約150人が参集し、万全のコロナ対策を講じて80周年記念事業を開催した。

創立80周年記念事業は当初、5月の開催を計画していたが、新型コロナ感染拡大防止を考慮し、開催を延期していた。式典で岸昌洋理事長は「先達の築かれた偉業と伝統を後世に引き継ぐことは我々の責務である。本文化典ならびに記念事業を契機に、次代へさらなる発展を託し、新常態の中で現状の課題を克服し、人々の暮らしを彩り、希望に満ちた幸せを創る印刷産業への道を模索する。新しい時代にさらなる発展を期し、自助、公助によりアフターコロナの時代を切り拓く」と80周年を機に新時代への飛躍を呼びかけた。

全印工連の滝澤光正会長
全印工連の滝澤光正会長

来賓挨拶では、安藤保彦経済産業省北海道経済産業局長(代理・佐藤正幸地域経済部長)、鈴木直道北海道知事(代理・山岡庸邦経済部長)、秋元克広札幌市長(代理・村山英彦経済観光局長)、全印工連滝澤光正会長が祝辞を述べた。

80周年記念表彰では、北海道経済産業局長表彰で岡部康彦氏(北陽ビジネスフォーム)、板倉清氏(アイテックサプライ)、北海道知事感謝状で松井丈氏(北研社)、植平有治氏(植平印刷),全日本印刷工業組合連合会会長賞で米澤正喜氏(米澤印刷紙業、永年勤続従業員表彰で30年、20年、10年以上勤務の従業員が表彰された。

北海道経済産業経済産業局長賞の岡部氏と板倉氏
北海道経済産業経済産業局長賞の岡部氏と板倉氏

受賞者を代表して岡部氏は「理事長として5期10年務めた中で、北海道庁印刷物の最低価格制度を実現したことが最も印象に残っている。今後とも、一致団結して次の90周年を目指したい」と謝辞を述べた。

式典の最後に前田憲之理事が「DXを駆使して企業の社会的責任を全うし、有益な印刷製品・サービスを供給することで、国民生活及び文化を支える産業として社会に貢献する」と印刷文化典宣言を採択。次期文化典は3年後に旭川市で開催すると発表した。

次期開催地の旭川支部
次期開催地の旭川支部

式典後、日本銀行札幌支店の石井正信支店長が「北海道経済の現状と展望」をテーマに記念講演を実施した。

関連記事

最新記事