凸版印刷 「チューブなパウチ(R) 」が日本包装技術協会主催「木下賞」を受賞

凸版印刷株式会社は、消費者の利便性向上と省資源化による環境配慮を両立し、チューブの使いやすさとパウチの絞り出しやすさを合体させた「チューブなパウチ(R)」の開発で、公益社団法人日本包装技術協会が主催する第46回木下賞「研究開発部門」を受賞した。

「チューブなパウチ(R)」は、一般的なラミネートフィルム製パウチに用いられる層構成のフィルムを筒状に加工し、先端にプラスチック成型品の注出口を取り付けた容器。従来のラミネートチューブ容器よりも胴体フィルムの厚みが薄く、抽出口のパーツを独自開発の形状にすることで、内容物が軽い力で絞りやすく、高齢者や子供でも最後まで使い切りやすい構造となっている。また、胴体フィルムと抽出口にバリア機能を付与し、内容物の品質を保持する。
胴体フィルムの厚みを薄くしたことで、プラスチック樹脂の使用量を削減し、使いやすさと省資源化による環境適性が評価された。

「チューブなパウチ(R)」のサンプルイメージ (C) TOPPAN INC.

「チューブなパウチ(R)」の特長は、従来のラミネートチューブの胴体厚みが0.3mm前後であるのに対して、最薄0.1mmに設定。胴体のフィルムを封筒状に折り畳む加工を施すことで胴体を握った時の弾力が軽減。従来のラミネートチューブより中身が容易に絞りやすくなっている。 さらに注出口のプラスチックパーツを水平に設計することで、従来のラミネートチューブと比較して内容物を最後まで絞りやすくなっている。

胴体フィルムの厚みを薄くしたことでラミネートチューブと比較して、 プラスチック樹脂の使用量を30%以上削減。省資源化による環境適性に配慮した容器となっている。
化粧品用途での使いやすさを向上させるためにヒンジタイプのキャップを新たにラインアップに追加。片手で開封が可能になった。同時に、プルタブをなくし 開栓時のユーザビリティが大きく向上した。
「チューブなパウチ(R)」特有の形状や材質構成に合わせて、最適化された専用の充填シール機も開発した。

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