ミマキエンジニアリング 初心者でも扱いやすい設計、UV-DTFプリンタ「UJV300DTF-75」を発表 凹凸素材にも加飾可能な高付加価値プリントを提案

株式会社ミマキエンジニアリングは、UV硬化式・Direct To Film(UV-DTF)方式を採用した新型プリンタ「UJV300DTF-75」を発表した。素材に直接印刷せず、専用フィルムを使って転写する方式により、凹凸や曲面にも美しく加飾できることが特長となっている。

加飾の幅を広げるUV-DTF方式

「UJV300DTF-75」は、デザインを専用フィルムに印刷し、それを対象素材に転写する加飾方式を採用している。ステッカーのようなカス取り作業が不要で、素材への直接印刷によるズレやミスも避けられる構造となっている。高価な素材にも安心して加飾できる点が評価されている。

UV-DTFプリント方式の加飾手順

フィルム搬送の課題を独自技術で解決

UV-DTF用フィルムは糊が付いており、従来のピンチローラーを使用すると糊が剥がれる課題があった。これに対し、ミマキは独自開発のシリコン製ピンチローラーを採用することで、糊の剥がれを抑えつつ安定した搬送を可能としている。転写シートのセットも簡易化され、初心者でも扱いやすい設計となっている。

UJV300DTF-75のフィルム搬送メカニズム

高画質と操作性を両立した設計

  • ■滑らかなグラデーションと高精度な文字印刷
  • ■ノズルの自動チェック機能とリカバリー機能でダウンタイムを削減
  • ■ホワイトインク循環によるノズル詰まりの予防
  • ■衝突防止センサーによる操作ミスの抑制

同機は、同社のUVインクジェットプリンタ「UCJV300シリーズ」で培った画質と安定性を受け継いでいる。

次世代インクで安全性と環境配慮も実現

「UJV300DTF-75」には、新たに開発された安全性の高いUVインクが搭載されている。このインクは、欧州SVHC規制で今後使用制限が予想される物質を含まない処方となっており、GREENGUARD GOLD認証の取得も予定されている。これにより、使用者の健康や作業環境への配慮も実現する。

同製品は、2025年6月頃の販売開始を予定している。ミマキでは、発売から3年間で全世界合計400台の販売を見込んでいる。

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