凸版印刷株式会社（本社：東京都文京区、 代表取締役社長：麿 秀晴、 以下 凸版印刷）は、自社の「自治体ポータルアプリ」の作成サポートASPサービスである「クラシラセル(R)」を2023年3月より販売している。2023年4月14日、凸版印刷は新たに(1)図書館利用カードなどのデジタル化、 (2)住民の声をレポート、アンケート形式で意見集約をする機能、 (3)SNSなど他媒体で配信したコンテンツの自動集約、の3機能を追加実装し提供を開始した。

自治体の取り組みの一環として、様々な情報を住民のスマートフォンに配信する「自治体ポータルアプリ」が注目されているが、自治体からの情報を一方通行に発信しているだけでは継続的に利用されず、ポータルアプリの利用率が上がりにくい。住民にアプリの日常的な利用を促すには、自治体の発信だけでなく、住民からの声を取り入れて住民生活を便利にする機能が求められる。 そのため、凸版印刷は「クラシラセル(R)」を既に導入している自治体の住民や職員の声を元に、より使いやすいアプリを目指しアップデートを図った。

■ 「クラシラセル(R)」新機能の特長
１. 住民の声を収集する「住民レポート」、「住民アンケート」
「住民レポート」は、住民から自治体へ、画像や位置情報を添えた情報を共有する機能。住民は時間や場所を選ばず、例えば道路の陥没などの「困りごと」をより手軽に自治体へ連絡できるようになり、自治体はエリア内を巡回する手間を省くことが可能となる。「住民アンケート」は、自治体によるアンケートをペーパーレスで行うため、アンケートの実施コストが削減でき、提供するサービスの質を向上させることができる。
２. 既存メディアとの自動連携
自治体がホームページやSNSなど複数の媒体で配信したコンテンツを自動的に連携することで、住民はアプリ1つでそれらの情報を一元的に閲覧できるようになる。情報発信ツールが増えることによる自治体側の負担も軽減できる。
３. デジタルカード表示
自治体が運用する割引証や図書館カードなどをデジタルで表示する機能。住民にとっては、紙のカードを持つ必要がなくなり、アプリ一つで様々なサービスを受けられるようになる。自治体にとっても、カード発行手続きなどの管理負担を軽減される。

凸版印刷は「クラシラセル(R)」を皮切りに、関連サービスを組み合わせることで自治体サービス全体を包括する「デジタル空間上のコンシェルジュ」となるべく、さらなるサービスの開発を進め、2028年度までに、「クラシラセル(R)」を中心とした自治体サービス関連事業で約10億円の売上を目指す。

■ 「クラシラセル(R)」製品情報ページ
URL：https://solution.toppan.co.jp/secure/service/kurashiraseru.html