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正文舎、リコージャパン 印刷DXの実践を体感『正文舎デジタルプリントファクトリー』開設

プロダクションプリンターが無人で稼動

ほぼ無人で稼動するモノクロプロダクションプリンター。人が介在するのは紙の補給程度。
ほぼ無人で稼動するモノクロプロダクションプリンター。人が介在するのは紙の補給程度。

正文舎(北海道札幌市)とリコージャパンは共同で、モノクロプロダクションプリンター『RICOH Pro 8320S』をベースに、MIS(経営情報システム)とRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を連携させた印刷DXの実践事例を体感できる『正文舎デジタルプリントファクトリー』を開設した。

同ファクトリーは北海道札幌市の正文舎本社内に設置。MISに入力された受注情報をもとに、RPAの『リコープリンティングROBO』が『RICOH Pro 8320S』に自動的に印刷指示を出すもので、ほぼ無人でモノクロプロダクションプリンターが稼動する。これまでオペレーターが印刷の際に印刷用データを呼び出し、部数や面付、差し込みページ数の設定などを入力して印刷指示を出していたが、『正文舎デジタルプリントファクトリー』ではオペレーターがジョブの印刷を指示するだけで、それらの設定が不要になる。

右から正文舎代表取締役の岸 昌洋氏、リコー グラフィックコミュニケーションズBU  プレジデントの加藤茂夫氏、リコージャパンPP事業部 事業部長の三浦克久氏
右から正文舎代表取締役の岸 昌洋氏、リコー グラフィックコミュニケーションズBU プレジデントの加藤茂夫氏、リコージャパンPP事業部 事業部長の三浦克久氏

製本・加工の工程では、印刷終了後に印刷された荷札のバーコードを読み込むと、製本機や断裁機が自動的にサイズや厚みをセッティング。オペレーターが機械に入力する必要はない。検品・出荷の工程でも荷札のバーコードにより管理される。

ファクトリー内にはWebカメラも設置。作業状況を記録することで、事故の際の追跡・調査が可能になっている。

正文舎では主にモノクロ頁物、バリアブル印刷物の生産で活用。オフセット印刷のプロセスと比較してほぼ倍の生産スピードを達成している。

7月13日には報道向けの見学会を開催。正文舎代表取締役の岸 昌洋氏、リコー グラフィックコミュニケーションズBU  プレジデントの加藤茂夫氏、リコージャパンPP事業部 事業部長の三浦克久氏らが出席。同ファクトリーの概要と狙いを説明した。

(詳細はプリテックステージニュース7月25日号に掲載予定)

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