電流協 第3回電流協アワード大賞に『「マンガ図書館Z」とその立案・運営』

一般社団法人電子出版制作・流通協議会は、第3回「電流協アワード2020」を実施し、各賞を発表した。大賞にはJコミックテラス・赤松健氏の『「マンガ図書館Z」とその立案・運営』が選ばれた。

電流協アワードは電子出版分野の制作と流通に関して企業・団体等の優れた製品/サービス/業績/研究等について表彰することにより、電子出版市場の活性化と発展に寄与することを目的にしている。今回は第3回として電流協大賞、電流協特別賞、電流協創立10周年にあたり長年に渡って電子出版の発展に多大な貢献をされた功労者に電流協特別功労賞を設けた。

電子出版関連の学識者やメディア関係者で構成された選考委員会が3月2日に開かれ、電流協会員会社から推薦された案件の中から電流協大賞1件、電流協特別賞4件、電流協特別功労賞1件が選ばれた。

【電流協大賞】1件

■「マンガ図書館Z」とその立案・運営/株式会社Jコミックテラス 赤松健氏

(選考理由)

マンガ図書館Zのビジネスモデルを立案し、読者のニーズである絶版になったマンガや単行本化されていないマンガを作家の許可を得て公開し、作家への還元を実現して、その運営を継続している功績が高く評価された。

【電流協特別賞】4件

■プリント・オンデマンド事業の普及、推進/株式会社ニューブック

(選考理由)

出版物流事業を核として書籍のデジタル化に対応したプリント・オンデマンド事業を構築し、フルフィルメント事業により多様なサービスを提供していることが評価された。

■「BOOK☆WALKER」による海外展開の推進/株式会社ブックウォーカー

(選考理由)

「BOOK☆WALKER Global」「BOOK☆WALKER 台湾」の海外展開、及び、海外イベントへの積極的な参加により、海外流通を積極的に展開されたことが評価された。

■本の要約サービス flier(フライヤー)/株式会社フライヤー

(選考理由)

忙しいビジネスマンが効率的に本の内容をつかんで、スキルアップができるように、書籍の要約サービスを提供している。電子書籍を含めた書籍への誘導の新しいサービスとして評価された。

■「文春オンライン」及び「文藝春秋digital」によるデジタル展開/株式会社文藝春秋

(選考理由)

「文春オンライン」及び「文藝春秋digital」を中心に多様な書籍コンテンツのデジタル化を進め、書籍コンテンツのデジタル流通での積極的な展開が評価された。

【電流協特別功労賞】1件

■萩野正昭氏/株式会社ボイジャー

(選考理由)

電子出版の草創期から活躍し、電子書籍の制作システムやユーザー端末でのビュアーの提供など広い範囲で電子出版市場の拡大に貢献したことが評価された。

関連記事

最新記事