【倒産情報 山口県宇部市】兒玉印刷 破産手続き開始決定
兒玉印刷株式会(山口県宇部市明神町)は、5月30日に山口地裁宇部支部より破産手続き開始決定を受けた。
同社は、1976年(昭和51年)2月に設立された印刷業者。宇部市を中心とした県西部を営業エリアとして、ポスターやパンフレット、リーフレット、チラシなどの商業印刷を主体に手がけていた。主に官公庁や地元の大手企業などから受注を獲得し、94年3月期には年売上高約8億7800万円を計上していた。
しかし、近年は広告媒体の主流が紙からデジタルに移行するなか、同業者との競合が激化。2023年3月期の年売上高は約1億3000万円に落ち込み、収益性も低調に推移して債務超過が続いていた。厳しい資金繰りを余儀なくされるなか、紙やインクなどの仕入れ価格の高騰が追い打ちとなり、業況改善のメドが立たなくなった。負債は約2億円の見込み。