【page2020】グローバルグラフィックス ワンパスの高速IJ用コンプリートソリューション

コンプリートソリューションのブロック図
コンプリートソリューションのブロック図(クリックすると画像が拡大します)

グローバルグラフィックスはpage2020で、ワンパスの高速インクジェットプリンタ用の入稿からインクジェットヘッド前段までのコンプリートなソリューションを国内で初公開する。

同社は印刷と電子ドキュメントのコア・ソフトウェア技術を開発している企業で『Harlequin RIP』の開発元。『Harlequin RIP』は業界を代表する印刷機メーカーをはじめ、世界で150社を超える企業で採用されている。page2020では『Harlequin RIP』を中核に、トラッピングや殖版などの処理を行う『PACKZ』や、各社各様のワークフローに対応して業務を自動化できる『CLOUDFLOW』、さらには当社関連会社の優れた印刷コンポーネント技術を連携させた『Fundamentals』などを紹介する。

インクジェットプリンタの高速化に伴い、RIPをはじめとした前工程ではさらなる高速化が求められている。ワンパスの高速インクジェットプリンタのコンプリートソリューションは、PDFデータの入稿からプルーフィング、殖版、バリアブルデータジョブの生成、RIP処理、スクリーニング処理、プリントヘッド内もしくは隣接するヘッド間の濃度ムラの補正、ノズル欠補正からインクジェットヘッドのドライブまでをトータルでサポートする。

pageの会場ではとくにC、M、Y、K毎に複数のRIPエンジンで高速分散処理、RIP後のデータがCMYKのそれぞれのインクジェットヘッドに送られ、直接印字するワークフローが提案される。これによりサーバー間のデータ転送を最小化できるので、さらなる高速化に対応できることが特徴で、ここも見どころの一つとなる。

コンプリートソリューションはカスタマイズして、ブランド化も可能。これらのコンポーネントの利用に際し、グローバルグラフィックスエキスパートによる『BreakThrough』テクニカルサービスを利用することが可能となっている。インクジェット印刷機を開発する際の技術的課題を迅速に解決することができる。

このほかブースでは『PACKZ/CLOUDFLOW』、『Mako』を紹介。『PACKZ』は主にPDFファイルで入稿される印刷ジョブが印刷に適するかどうかを検証し、もし問題があれば修正した後、トラッピングや殖版などの印刷用の加工を行うネイティブPDF対応のアプリケーション。CSVファイルで提供されるバリアブル情報をPDFテンプレートと融合し、バリアブルPDFジョブを作成できる。パッケージングの3Dシミュレーションも可能。『CLOUDFLOW』は、ラベルとパッケージにフォーカスしたワークフローソリューション。ネットワークにアクセスできるユーザーはファイル管理、プリフライト、ソフトプルーフィング、トラッピング、殖版、RIP処理、3D表示、バリアブルデータジョブの生成を含め、ほとんどのプリプレス業務を自身のPC上のWebブラウザから遂行できる。カスタムワークフローも簡単に構築でき、多段階認証を含め特定印刷業務の自動化が可能。印刷業務を完了するために必要となる時間の大幅な削減とミスによる無駄・ロスを削減することができる。

『Mako 5.0』は各種PDL形式の表示、操作、形式変換を提供するもので、最新版ではPostScriptファイルを直接読み込めるようになった。また、バリアブルデータ用に最適化されたPDF生成の実演を行う。

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