PrintNext2020企画概要を発表 人間力を見直す0次産業へ

開催趣旨を述べる東海林運営委員長
開催趣旨を述べる東海林運営委員長

印刷関連団体青年組織(全日本印刷工業組合連合会全国青年印刷人協議会(全青協)、全国印刷緑友会、(一社)日本グラフィックサービス工業会SPACE-21)合同のイベント「PrintNext2020」が2020年2月15日、秋田市の秋田文化会館と秋田キャッスルホテルを会場に開催される。「Find the Future~人間力で世界価値を創造しよう!~」をテーマに、次世代を担う若手印刷人が印刷業界の新たな役割を模索する。PrintNext実行委員会は8月21日、東海林正豊運営委員長(東海林印刷)をはじめ、全青協・青木允議長、全国印刷緑友会・小林賢行会長、ジャグラSPACE‐21・本村豪経代表幹事の主催団体代表、実行委員会メンバーらが出席して東京都千代田区のショーワ会議室で記者会見を開き、開催概要や企画内容を発表した。

PrintNext2020開催にあたり、東海林運営委員長は「秋田を舞台にプリントネクスト2020を開催する。東名阪以外での開催は第3回の宮崎大会以来となる。秋田で開催するということは、より我々地方の印刷経営者や小規模の印刷会社の方にもこれからの業界がどうなるか、改めてどのように未来をどう創っていくべきかを伝えるのに良い場所だと考えている。基本的にプリントネクストは日本にいながら世界基準で発信する視点を持つことが目的としてある。今回のテーマに沿って、各ブロックで企画を練ってもらっているが、それを世界に発信してもらうことを目指して、テーマの中に『世界価値』という言葉を入れた。具体的な策として当日の様子や、各ブロックが企画を練り上げていくストーリーを動画としてまとめyoutubeで配信していきたい。秋田で開催するが秋田の地域活性や県産品を広げることが企画の狙いではない。それぞれのブロックで、今までにない視点を見つけてもらえればと思う」と開催の意気込みを語った。

【開催趣旨】

今回のプリントネクストは前回、大阪で開催したプリントネクスト2018同様に、全国8ブロック(北海道、関東甲信越、東京、中部、近畿、中国、四国、九州)に分け、テーマに沿って企画を立ち上げる。その根底には、第4次産業革命が進む中で、人間力を見直す「第0次産業」への回帰を掲げる。各ブロックは、開催地である秋田の魅力を探し、その魅力を各地域やブロックが持つ特徴やノウハウを掛け合わせてイノベーションを起こすきっかけとなる企画を進める。

「秋田は皆さんイメージがあるものの、実際にどんな所か分からないことが多い。そこで各ブロックで秋田について調べてもらい、発見したものと、自分たちのノウハウを掛け合わせ、イノベーションを生んでもらうという考えのもと、企画を立てている。また、秋田での開催が成功すれば他の地域のどこでもできるということにもなる。新しい創造的な仕事などを立ち上げることが、これからの印刷業界の未来に繋がると考えている」と東海林運営委員長は述べる。

今回は企画を全青協、集客や運営を全国印刷緑友会、広報をジャグラSPACE-21が担当する。場所は秋田だが、オールジャパンでプリントネクスト開催を実現する。

当日は協賛企業によるパートナーズセッションを午前中に開き、午後からオープニング、セミナー、ブロック別発表を行い、審査委員が総評する。懇親会では審査委員による採点で金賞・銀賞・銅賞・部門賞を授与する。

セミナーは元経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課(現・コンテンツ産業課)課長を務め、印刷産業に精通する中小企業庁の前田泰宏長官が『0次産業革命について』(仮題)をテーマに講演する。

参加申込は9月頃から開始する予定。受付は専用ホームページから。

【各ブロックテーマ(仮)】

▽北海道ブロック:大人の修学旅行

▽関東甲信越ブロック:未定

▽東京ブロック:A1グランプリ

▽中部ブロック:独立国あきた

▽近畿ブロック:これからの地方の在り方“関係人口”

▽中国ブロック:きりたんぽ食べたことありますか?

▽四国ブロック:秋田を代表するもの(なまはげ)が四国の観光地を旅する

▽九州ブロック:九州の人間が、秋田に関するものを調べて九州と絡めてWebに紹介

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