【page2019】アイ・シー・ラボ ニーズから生まれた原価・利益算定ツール&統合管理システムを提案

アイ・シー・ラボ(以下、ICLab)は、正しい利益算定を行うための印刷個別原価・利益算定ツール「PRiVIEW」と、印刷業統合管理システム「PRiNOVA」を発売。page2019の日本フォーム工連ブース内で出展する。

「PRiVIEW」イメージ。見積金額、支払費用、作業時間など入力すると(上)、変動費や固定費など原価が算定でき、粗利指標や利益指標などが算定される
「PRiVIEW」イメージ。見積金額、支払費用、作業時間など入力すると(上)、変動費や固定費など原価が算定でき、粗利指標や利益指標などが算定される
アイ・シー・ラボの川口社長
アイ・シー・ラボの川口社長

印刷個別原価・利益算定ツール「PRiVIEW」は、財務データや労務データなどから実態に合った案件毎の原価を算定するソフト。エクセルを活用しているので導入負担が低く抑えられるのも特長。エクセル上で「見積金額」「紙代」「外注費」など必要項目を入力すると、案件毎の原価・利益が算出され、個別案件の原価を費目別に算定できる。そのため、別案件の費目別コストインパクトの把握や信頼性の高い原価(利益)を基にした見積金額設定、さらには自社の強みの把握も可能となる。

「PRiNOVA」は、印刷会社の収益向上を目指したソフト。これまで基幹システム設計から導入までの支援業務を行ってきたICLabのノウハウを基に開発された。最大の特長は、自動計算された作業時間を基に、原価を計算。そのため製造固定費、販管固定費の算出を精緻に行え、見積り時点で信頼性の高い原価・利益指標が得られる。実態に合った個別案件毎の原価積算ができ、原価管理のPDCAサイクルもサポート。適正な標準原価の維持と管理が容易となる。

「PRiNOVA」イメージ
「PRiNOVA」イメージ

両ソフトは、日本フォーム印刷工業連合会が進めている事業『寺子屋』フォーム工連プロジェクトの活動から誕生したもの。同プロジェクトでは、経営力向上を目指して、経営シミュレーションゲームなどを通じた管理会計の勉強会を継続的に実施しており、その過程で正しい原価管理や利益を算定できるツールのニーズが浮上。勉強会の企画運営で協力しているICLabがソフトを開発するに至った。

ソフト開発の目的として、競争入札による安売りの抑止と適正価格によるビジネスの推進、自社の経営実態を正確に把握することなどが挙げられている。ICLabの川口福太郎社長は、「入札で適正価格が解らないということがよくあると思います。個別案件で適正に価格を出すことが出来るようになるので、利益を生む仕事に繋ぐツールとして活用してもらいたい」としている。

開発に協力したフォーム工連でも、同ツールを有効活用することで「適正価格の算出について社員一人ひとりが学び、働き方が経営にどのように影響するかを知る一助になることを願っている」としている。

関連記事

最新記事