HP  フェラーリとカラーリング・ラッピングテクノロジーを共同開発、特別カラーリング仕様「SF-25」 デザイン・パフォーマンス向上・環境配慮のテクノロジー

HP Inc.とスクーデリア・フェラーリが、マイアミGPに先立ち披露した特別カラーリング仕様のSF-25が注目を集めている。このカラーリングは、両社のパートナーシップの進化と、それを支えてきた共同の取り組みを象徴している。デザインと技術の両面からF1の未来を提示するものとして、サーキット内外での反響を呼んでいる。

最先端技術と軽量化が支えるパフォーマンス強化

マイアミ市内で行われた発表では、スクーデリア・フェラーリHPのドライバー兼チームプリンシパルであるフレッド・バスール氏が、共同開発によるカラーリングを披露。フェラーリの象徴である赤に、HPの白とエレクトリックブルーを組み合わせた大胆なデザインは、左右非対称のグラフィックを採用し、視覚面でも革新性を強調している。
使用されたラッピングフィルムは、HPのLatexテクノロジーによって印刷されたPVCフリー素材。従来比で最大14%の軽量化、17%の薄型化、さらに耐熱性の向上を実現している。フィルムはリサイクル可能で環境面にも配慮した仕様となっている。

テクノロジーが支える未来の仕事環境とファン体験

このコラボレーションは、カラーリングにとどまらず、フェラーリの業務環境にも波及している。HPの高性能ノートPCやモニター、プリンターは、工場やF1イベントのモバイルオフィスに数百台導入されており、生産性やコラボレーションを高める環境が整えられている。
マイアミのファンイベント会場「HPエクスペリエンス」では、ファンが実際に特別カラーリングを間近で体感できるほか、ドライバーのスーツやヘルメットにも同様のデザインが施され、会場を彩っている。

HPのエンリケ・ロレス社長は、「HPとフェラーリの協業は、限界に挑戦し続ける姿勢の証明」とし、「サーキットでもビジネスの現場でも、卓越した体験の創出に向けたソリューションを提供し続ける」と述べている。

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