埼印工 アウトサイダーアートのカレンダー作りが評価、埼玉県中小企業団体中央会の“チャレンジ組合”認定受ける

埼玉県印刷工業組合(埼印工)では、福祉法人みぬま福祉会 工房集とのコラボレーション企画として、障がい者によるアウトサイダーアートを採用したカレンダー作成を行っている。
この取り組みでは、単に、アウトサイダーアートを採用してカレンダーを作成・販売するだけでなく、同カレンダーの売上を各アーティストに分配。この度、この取り組みが高く評価され、埼玉県中小企業団体中央会より「令和4年度チャレンジ組合」の認定を受けた。
それに伴い、1月10日、パレスホテル大宮で行われた埼玉県中小企業団体中央会の「令和5年新春講演会・新年会」の席上、認定書が授与された。

埼玉県中小企業団体中央会では、中小企業並びに組合を取り巻く経営環境が大きく変化する中で、組合の本来的機能を活かし、新製品・新技術開発、新事業展開、環境対策、地域活性化、社会貢献などの課題に挑戦し、成果を上げている組合を「チャレンジ組合」として認定し、その取り組みの波及・啓発を目的にチャレンジ組合応援事業を行っている。令和4年度チャレンジ組合として認定を受けたのは、埼印工と川越市角栄商店街振興組合の2団体。

同中央会の紹介文章では、「(略)このプロジェクトでは、印刷組合が中核となって、社会の全ての課題を解決することは出来ないが、印刷技術と知識と紙の文化を通して社会に寄与できる企画とした。それに伴い、このカレンダーに名入れする企業(個人も含む)を募集し、一般の方にも販売を行った。販売の収益は、デザイナー(作家)へ還元される仕組みとなっている。今回のような印刷組合とアウトサイダーアートの取り組みは業界初であり、カレンダー以外でも様々な形で商品化していくこととしている。こうした新事業展開への積極的な取組みは、他の組合の模範となるものである。」と記されている。

アウトサイダーアートを採用したカレンダー作成・販売の活動が評価された埼玉県印刷工業組合(左・惠理事長)
チャレンジ組合の認定書授与式が行われた

なお、「アートカレンダー2023」は、日本印刷産業連合会が主催する第74回全国カレンダー展に入選した。なお、全国カレンダー展の展示会もあり、選りすぐりの入賞作品が閲覧できる。入場無料。

第74回全国カレンダー展 展示会

【東京会場】
日時:1月30日(月)~2月3日(金)10時~18時
会場:東京サンケイビル B1F B2F ブックギャラリー
   (東京都千代田区大手町1-7-2 東京メトロ「大手町駅」から直結)

【大阪会場】
日時:2月21日(火)~3月2日(木)9時~17時
会場:平和紙業㈱ペーパーボイス大阪
   (大阪市中央区南船場2-3-23 大阪メトロ 御堂筋線「心斎橋駅」/堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋駅」下車)

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