リョービMHI 東日本パートナーズクラブに300人集う RMGT基調報告~ともに、世界へ彩を~未来を支える3つの技術革新 自動化、スキルレス、スマートファクトリー、環境対応技術

リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社(RMGT)の「2025年東日本リョービMHIパートナーズクラブ」が10月28日、東京・文京区のホテル椿山荘で開催され、約300人が出席した。

広川勝士社長は「製造から価値創造という環境変化の中で業界構造の二極化が進み、全国から仕事を集約し、低コストを追求する会社、地域に根差した会社が連携し地域の核となって発展するという傾向が見られる。RMGTは自動化とスキル化、スマートファクトリー、環境対応技術で未来への責任を果たして新たな価値を創造する。『お客様と一緒に考える』パートナーの誓いを新たにしたい」とRMGT基調報告を行った。

RMGT基調報告を行う広川社長
300人が出席したRMGT東日本パートナーズクラブ

冒頭に広川勝士社長は「印刷産業は5兆円を超える日本の基幹産業の一つである。RMGTは印刷産業をさらに発展するために製造から価値創造へという環境変化に対応し未来を支える」と述べた上で、「マクロ動向」、「経営課題」、「解決の方向性」、「地域と共に成長する地方創生への貢献」、「解決の方向性」、「事例紹介」、「RMGTの提案」とする基調報告を行った。

マクロ動向では製品出荷額の減少、構造的な市場変化が進む中でも付加価値額は4年連続で増加。従業者数の減少、設備投資額は前年比40.7%減となった。経営課題では深刻な人材不足と高齢化、「顧客ニーズの変化、解決の方向性」では脱印刷と拡印刷への取り組みが進んでいる。「解決の法則」ではDX戦略により、①事業モデルの付加②コストから価値創造③デジタルによる経営絵変革④GX、DX推進のための補助金活用を提言。「地域と共に成長する地方創生の貢献」では、①地域活性、地域ブランディング②地域コミュニケーションハブとしての役割③政府の書店活性化プラン④RFID(無線通信)を付与しやすいような印刷・製本工程の提案⑤多品種・小ロット生産体制の強化⑥特色ある出版物の制作支援の推進を強調した。

事例では「株式会社高速オフセットの挑戦」を紹介した。コロナ渦以降の商業印刷の売り上げ減からパッケージ印刷への参入を目標設定として、菊全9色両面兼用黄黄機導入によりワンパス多色両面印刷、ニスコーター搭載によるパッケージの表面加工によりパッケージ印刷市場を開拓に成功した。

最後にRMGTは、①製造から価値創造、②未来を支える三つの技術革新③機械を止めないための伴走支援、自動化とスキルレス化、スマートファクトリー、環境対応技術への取り組みを行い、「菊全判の9シリーズやB1判の10シリーズといった高性能機に加えて『買いやすい機械』『導入しやすい価格帯』の製品開発に全力で取り組み、「お客様と一緒に考えるパートナー」を追求する姿勢を強調した。

記念講演では株式会社ワンダーイマジニア代表取締役今井千尋氏が「ディズニーランド&ユニバーサルスタジオジャパン流人材育成」をテーマに自分で考え、成果を創り出す自立型人材の育て方を講演した。

また懇親会ではリョービMHIグラフィックテクノロジー顧問、リョービ代表取締役社長の浦上彰社長が「リョービは自動車産業と共に印刷産業を発展させる」と開会愛挨拶。株式会社北都の島津延明社長が乾杯の発声を行い、RMGTの谷本孝文取締役営業副本部長が中締めを行った。

挨拶する浦上顧問
(リョービ代表取締役)

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