【倒産情報:東京都荒川区】アイエスサクライ 破産手続き開始決定

株式会社アイエスサクライ(東京都荒川区町屋)は、5月14日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

同社は2000年(平成12年)1月に設立。東京都内を営業エリアとして、エンタメ業界向けを主力に、チラシやパンフレット、チケットなどのフライヤー印刷、DMや名刺などの厚紙フライヤー印刷、ポスターやステッカーなどの印刷物全般を扱っていた。2007年頃には外注先を買収して規模拡大を図り、2008年12月期には年売上高約4億8200万円を計上していた。しかし、紙需要減少の影響でその後の売り上げは低迷。2020年以降は、主力先であったエンタメ業界ではコロナ禍の影響を受けてイベントが中止・延期となったため、2023年12月期の年売上高は約1億2000万円に落ち込んでいた。紙材の仕入価格が上昇する一方で同業者との競争激化のため価格転嫁が追いつかず、赤字を散発。債務超過に陥るなか、先行きの見通しが立たず事業の継続を断念した。負債は2023年12月期末時点で約3億1000万円だが、その後変動している可能性がある。

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