アドビ Adobe Photoshop デスクトップ版バージョン 27.6を公開 新機能「オブジェクトを回転」や生成AI「Firefly Image 5」を搭載
アドビは、クリエイティブツール「Adobe Photoshop」デスクトップ版の最新バージョン 27.6および「Adobe Lightroom」のアップデートを公開した。今回のアップデートでは、新機能「オブジェクトを回転」の追加や最新の生成AIモデル「Firefly Image 5」の搭載、外部AIモデルとの連携強化、レイヤー整理機能の改善が実施された。
自由な角度調整を可能にする「オブジェクトを回転」機能
今回のアップデートにおける注目の新機能は「オブジェクトを回転」。同機能により、画像内の被写体やパーツを自然な形で回転・傾斜させ、別の視点から再構成することが可能になった。
従来、被写体の角度を変更するには変形や再配置、素材の再作成など複数の工程を要したが、同機能は元の画像データを活かしたまま調整を行える。プロダクトの見せ方やビジュアルの印象を微調整する際、作り直しの手間を省き、リアルタイムで結果を確認しながら複数パターンの比較や試行を直感的に進められる。
「オブジェクトを回転」機能で、画像の回転や傾きの調整が可能になる
最新生成AI「Firefly Image 5」の搭載と外部モデル連携
Photoshopに最新の生成AI機能「Firefly Image 5」を搭載した。これまでのFireflyは選択範囲への要素追加や置き換えといった部分的な編集に強みを持っていたが、Firefly Image 5では画像全体に対するスタイルの変更や整形に対応した。写真全体のトーンや質感を統一したり、ビジュアルの方向性を一括で変更したりといった調整が、より一貫性のある形で行える。
また、外部の生成AIパートナーモデルとの連携も強化した。今回のアップデートではGemini 2.5 / 3.0 (Nano Banana)・FLUX Kontext Pro・FLUX.2 Proといったモデルから「参照画像」を活用した生成が可能になり、既存のビジュアルやスタイルをベースに一貫性のある画像を生成できる。
さらに、新たに「Gemini 3.1(Nano Banana 2)」モデルも搭載。より高度な生成精度と表現力により、クリエイティブの選択肢を広げる。
特に人物表現においては、顔の一貫性や身体構造の再現性が向上し、実務利用に適したクオリティを実現した。ユーザーは用途に応じて最適なモデルを選択し、同一の環境内で多様な生成手法を活用できる。
制作環境を整理するレイヤーのクリーンアップ機能
複雑になりがちなレイヤー構造を容易に整理できる新機能「レイヤーのクリーンアップ」を導入した。レイヤー名の自動整理や不要なレイヤーの削除により、ファイルの見通しを改善する。これにより、チーム制作や長期プロジェクトにおいても扱いやすい状態を維持し、管理作業の負担を軽減して制作に集中できる環境を提供する。
このほか、生成塗りつぶしや生成拡張に使用するコンテキストタスクバーの機能強化も図られた。プロンプトの長さに応じて入力欄が拡張されるなど、操作性の向上が図られている。




