【倒産情報 山形県】荒井印刷株式会社事業停止、自己破産申請

荒井印刷株式会社(山形県山形市あずま町)は、7月1日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。同社は、1975年(昭和50年)1月創業、78年(昭和53年)1月に法人改組された印刷業者。チラシやパンフレット、カタログなど商業印刷を主体にブライダル用や名刺、シールなどオフセット印刷全般を手がけていた。かつては、官公庁からの公文書印刷の受注も多く、2005年9月期には年売上高約1億5600万円を計上していた。しかし、公文書印刷の需要が低下したことや、同業者間の競合激化もあって売り上げは次第に減少。設備投資負担も重く、採算性に課題を抱えていたことから、2022年9月に本店・工場の不動産を売却し、翌2023年9月に現在地に移転していた。2024年8月期は年売上高約5000万円に対して、固定資産売却損の計上で当期純損失を計上。債務超過が拡大し、先行きの見通しが立たなくなった。負債は2024年8月期末時点で約8700万円だが、変動している可能性がある。

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