富士ゼロックス 1パス6色印刷可能な新機種を発表

富士ゼロックスは11月1日から、プロダクションカラープリンティングのハイエンドプロ市場向け新製品「Iridesse Production Press(イリデッセ プロダクション プレス)」を発売する。

Iridesse Production Pressは、新開発1パス6色プリントエンジンにより、ゼログラフィー方式における一般的なカラープリンターで用いられるCMYKの4色トナーのほかに、ゴールド、シルバー、クリアの特殊トナーから、最大で2色まで同時に搭載することができ、アイキャッチ効果の高い表現を可能とする。また、将来的にはホワイトトナーも特殊トナーのラインナップに追加することで、1台で濃色用紙など特徴のある用紙へ、印刷の幅を広げる。これまでCMYKトナーで再現していたプリントに対し、特殊トナーを活用することで、高級感や季節感を表現でき、マーケティング効果の高い付加価値向上を図ることが可能になる。

従来商品Color 1000i Pressで採用した、CMYKトナー層の上に特殊トナー層を重ねるという「上刷り方式」に加え、新開発の1パス6色プリントエンジンでは、CMYKトナー層の下に特殊トナーを置く「下刷り方式」を可能としている。これにより、オフセット印刷ではシルバーインキと調合してメタリックインキを作る必要のあった「メタリックカラー」を一度の印刷で実現する。
また、標準的なメタリックカラーの色見本である「Pantone+Metallic」「Pantone+Premium Metallic」に対応した色を、色番号を指定することで印刷物上に確実に再現できるよう、カラーライブラリーを標準で搭載。色番号を指定してデザインすることで、手軽にPantone社のメタリックカラーに近い色を印刷物上で再現できる。

CMYKトナーは粒子が世界最小クラスのSuper EA Ecoトナーを採用。低い温度でも素早くトナーを溶解できる低温マーキング技術と、6色均一転写を実現する技術の組み合わせにより、6層のトナーを用紙に定着させながら、厚紙400g/㎡でも毎分120ページ(A4ヨコ)のプリントを実現する。また、2,400dpiの出力解像度とSuper EA Ecoトナーにより高精細で滑らかな画質を実現する。
フィニッシャーとして、「中とじフィニッシャーD6」「天地トリマークリーサーD2」「小口トリマースクエアフォールドD1」を接続することで、中とじ冊子や折り冊子を自動で製作できる。

標準価格はIridesse Production Press(Model-6C)が4,500万円、Iridesse Production Press(Model-4C)が3,900万円。GX Print Server for the Iridesse Production Pressが1,000万円。いずれも税別。

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