TOPPANデジタル 2023年画像関連学会連合会第9回合同秋季大会で最優秀ポスター賞を受賞

TOPPANデジタル株式会社は2023年画像関連学会連合会第9回合同秋季大会(日本印刷学会第150回研究発表会)で、ポスター発表「医療分野での活用を目的とした皮膚のRGB画像からの分光反射率画像生成」を行い、最優秀ポスター賞を受賞した。

画像関連学会連合会第9回合同秋季大会は印刷技術、デジタル印刷およびイメージング技術に関するプロセスおよび材料などに関連した研究発表が行われる大会で、ポスター発表は4学会(日本印刷学会、日本画像学会、日本写真学会、画像電子学会)が一同に会した発表となっている。

今回のポスター発表「医療分野での活用を目的とした皮膚のRGB画像からの分光反射率画像生成」では、生体画像(皮膚)の色再現を行うための基礎データ収集と、それによるTOPPANの分光反射率推定技術における精度評価結果を報告した。救急医療現場での撮影を想定し、さまざまな照明状況を再現可能な生体用分光画像測定装置を作成。取得した分光測定データを学習用データとして、病院各所で撮影した被験者前腕部のカメラ画像にTOPPANの技術を適用し、その色再現性を評価したところ、カラーチャートを用いた従来の色補正手法と同等以上の高い色再現性を実現した。現在は、これらの技術を医療分野へ応用し、診断AIや遠隔医療の適用に取り組んでいる。

今回の受賞はTOPPANデジタルが順天堂大学との共同研究として実施した分光反射率生成手法の考案に関する内容が高く評価されたもの。最優秀ポスター賞は全19件の発表中2件が選定されている。

なお、ポスター発表を行った研究内容は、2023年11月29日(水)に開催される「第51回日本救急医学会総会・学術集会」(会場:東京ドームシティ)内のセミナーで順天堂大学と共催にて講演する。

TOPPANデジタルは今後、本学会で発表した技術をインフラ設備の遠隔監視による予防保全や防災・減災に向けた取り組み、ECサイトでの商品の色の正確な情報提示など、医学・医療以外の分野にも展開し、様々なサービスを提供していくことでTOPPANグループのDXによる事業ポートフォリオ変革を推進していく。

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