日印産連 「設立40周年記念 2025年9月印刷の月」記念式典に415名が出席、日印産連表彰受賞者33名12団体を表彰
(一社)日本印刷産業連合会(日印産連)は9月11日、東京都千代田区のホテルニューオータニで「設立40周年記念 2025年9月印刷の月」記念式典を開催し、日印産連表彰受賞者33名12団体を表彰した。当日は415名が出席した。
記念講演には小説家・印刷博物館館長京極夏彦氏が登壇
講演会には小説家・意匠家で印刷博物館の館長を務める京極夏彦氏が登壇し、「印刷文化」をテーマに、社会における印刷技術の重要性を語った。
京極氏は「現代は情報化社会と言われているが、社会の情報の総量は変わらない。そもそも、現実の物質を情報に変える数字や言葉はデジタルなものである。そしてそのデジタルな情報を社会に拡散させる役目を担ってきたのが印刷技術である。印刷が社会に果たした功績を現代の人々は忘れてしまっているのではないか」と語り、「今のこの世界は印刷が作り、今後の世界も印刷が作る。印刷の未来は明るい」と結んだ。
麿会長「パートナーシップの構築と企業価値の拡大に向けた共創を推進」
冒頭の挨拶では、日印産連の麿秀晴会長は来場者に謝辞を述べると共に、「日印産連は印刷産業の新しい価値を創造し、我が国の暮らし文化を支える産業として、更なる発展を目指して会員団体と力を合わせて、サプライチェーン全体でのパートナーシップの構築と企業価値の拡大に向けた共創を推進していく。皆様の一層のご支援、ご声援ご指導賜りますようお願い申しあげる」と事業への協力を呼びかけた。
表彰式では、今年度は40周年特別表彰に日印産連役員永年功労者3名、日印産連事業永年功労者(プライバシーマーク・グリーンプリンティング事業)2名、賛助会員団体10団体、印刷功労賞に11名、印刷振興賞に17名、特別賞に1団体を表彰した。
表彰式の最後、受賞者を代表して謝辞を述べた浅野健氏(㈱金羊社)は「日印産連の活動に係ることで社外から業界を展望することができ、それが大いに糧となった」と振り返ると共に、「こんなに優れた人材が集まっている日本の印刷産業は明るい」と業界にエールを送った。