大日本印刷 神田明神で開催のこうじょう雅之武人画師10周年記念特別展にあわせて「神田明神CG 空間」を公開

大日本印刷株式会社(DNP)は、神田神社(神田明神)公認のもと開発した「神田明神CG 空間」を公開した。
その第1弾の企画として、6月4日~7月10日mで、神田明神資料館で開催の「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」の作品の一部を、「神田明神CG空間」で展示している。神田明神で所蔵するこうじょう雅之氏の作品、平将門を中心とした武士、武将、志士、漢に関する資料も展示し、こうじょう氏がライフワークとする”武人”と”覚悟”の世界を展開する特別展となっている。

「神田明神CG空間」から。境内にこうじょう雅之氏の武人画を配置し、作品を鑑賞できるようになっている。


なお、DNPがAKIBA観光協議会とともに開発した「バーチャル秋葉原」とも連動し、千代田区秋葉原エリアと神田明神を基点とした国内外へのコンテンツ発信と、XR(Extended Reality)を活かした多様なコミュニケーション施策を展開していく。


なお、今回の第1弾企画の開催を記念して、6月4日、神田明神文化交流館4階でオープニングレセプションが開催された。
神田明神周辺が一望するロケーションの中行われたレセプションは、株式会社トーキョー・ダブ・エージェント の阿部 裕貴氏の司会のもと進められ、神田神社の禰宜である岸川雅範氏のあいさつでスタート。武人画師として知られているこうじょう雅之氏との出会いや企画展への期待などが語られた。
こうじょう雅之氏は都合のためビデオメッセージでのあいさつとなったが、休憩をはさんで大日本印刷株式会社 コンテンツコミュニケーション本部コミュニケーションビジネス開発部の矢野 孝部長からはDNPが制作した「神田明神CG 空間」についても解説した。
今回、制作されたCG空間は、3Dレーザー計測など最新の技術を用いて、関東大震災の後、昭和9年に再建された御神殿の構造・意匠も忠実に再現。インターネット上に再現された神田明神CG空間においては、その境内に企画展を開催しているこうじょう雅之氏の武人画が大胆に配置されているので、その作品をじっくり見ることができる。

都合のためビデオメッセージであいさつしたこうじょう雅之氏
神田明神CG空間の散策をアバターで実演(参加者も複数混じっている)
レセプション参加者も、その場でCG空間を体験

CG空間の解説では、実際に「神田明神CG空間」を映像で紹介。その場で、アバターを出現させて、境内を散策する模様を見せた。「神田明神CG空間」は、手軽にメタバースを体験できる空間となっており、レセプション当日には参加者がその場でスマートフォンからアバターをそれぞれ作り、サイバー上の神田明神に入場して、一緒に動くなど、同じ空間でサイバー体験を楽しんだ。
またDNPでは、秋葉原エリアにおけるXRコミュニケーション「バーチャル秋葉原」も制作しており、実際の秋葉原の中央通りがサイバー上に再現されている。そのバーチャル空間に出現している秋葉原の町や施設の開発、あるいは体験価値を高める「XRコミュニケーション事業」についても解説した。
こうした町や神社など既存のコンテンツをサイバー上で再現し、新しい価値を創造する取り組みは、なかなか身近に触れることができない伝統と文化に触れる機会になるだけでなく、新しい文化の創造や、新しい交流の場の提供なども可能。今後は様々な行事やイベントも開催する予定となっている。
レセプションの締めのあいさつでは、特別展に協賛しているアーティストの活動の場を創造する会社である株式会社トーキョー・ダブ・エージェントの髙木 一芳社長が登壇し、企画展開催の喜びを語った。

レセプションの後には、神田明神境内にある資料館ツアーも行われた。
同資料館には、神田明神に関する様々な作品が収蔵・展示されている。今回のこうじょう雅之氏による武人画も多数展示。オリジナル作品だけでなく、過去の著名な浮世絵やアート作品からインスパイアを受けて、こうじょう雅之氏ならではの作品に複製したものも展示されている。

「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」概要
会期:6月4日(土)~7月10日(日) 9時~16時 *最終受付15時45分
受付場所:神田明神 文化交流館1階(東京都千代田区外神田2-16-2)
拝観料:大人300円、学生200円、中学生以下無料

資料館ツアーもおこなわれた

「神田明神CG空間」 https://virtual-akihabara-web.com/kandamyoujin-kojomasayuki10th/

関連記事

最新記事