全印工連 第50期CSRワンスター認定の募集を開始 中小印刷業の信頼性と持続可能性を高める制度
全日本印刷工業組合連合会(全印工連)は、「第50期CSRワンスター認定」の募集を開始した。応募申込書の締切は7月31日。現在、CSR認定を受けている印刷会社は全国で146社(スリースター認定15社、ツースター認定12社、ワンスター認定119社)となっている。
経営の持続性に直結するCSR
CSR(企業の社会的責任)は、企業が社会から信頼される存在となるための重要な企業戦略であり、とりわけ中小印刷業においては、人材確保や企業ブランド力の向上、取引先や金融機関からの評価獲得など、経営の持続性に直結する要素として注目されている。
全印工連では、CSR研究の第一人者である影山貴彦教授(横浜市立大学)の監修のもと、中小印刷業向けに特化したCSR認定制度を展開。CSR未導入の企業から、既に取り組んでいる企業まで、幅広く認定取得の活用を呼びかけている。
ワンスター認定の位置づけと特徴
ワンスター認定は、CSR認定制度の標準的な区分であり、全印工連の「CSR&サステナビリティセンター」が書類審査を行ったうえで、外部有識者で構成される「CSR認定委員会」によって最終認定が実施される。
認定企業は、CSRマークを自社の名刺やホームページ、顧客の印刷製品に表示することができ、企業としての信頼性の可視化やブランディングに活用可能。認定後は2年ごとに更新審査が行われ、ツースター、スリースターといった上位認定を目指すこともできる。
地域密着型印刷業におけるCSRの意義
制度開始から50期目となる今期は、これまでの取り組みを踏まえ、印刷業界全体のCSR意識を一層高める節目でもある。地域密着型の中小印刷企業が、長く選ばれ続ける企業として成長していくための足がかりとして、今後の認定動向にも注目が集まる。
【募集期間】
- 2025年5月1日(木)~7月31日(木)
- ※2025年9月に認定登録を予定
【詳細・応募書類】