キヤノンMJ スタートアップ企業と共創する「spark.meアクセラレーションプログラム」の成果報告会「Demo Day」を開催 心不全の悪化を早期に予測する技術が「Best spark.me Award」受賞
キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、スタートアップ企業や社内起業家とともに社会課題の解決を起点とした新しい価値の創出を目指す「spark.meアクセラレーションプログラム」の成果報告会「Demo Day」を開催した。一次選考を通過した国内外のスタートアップ企業10社が成果を発表し、4社がspark.me Awardを受賞した。
キヤノンMJグループは新規事業創出に積極的に取り組んでいる。2024年1月には「R&B推進センター(現R&B推進本部)」を設立し、未来志向で社会課題の解決を目指す体制を整えた。同時に、グローバル・ブレイン株式会社とともに、コーポレートベンチャーキャピタルファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を設立。
同年10月には、社内外の挑戦者とともに新たな価値創造を目指す「spark.meアクセラレーションプログラム」を開始した。最先端技術や革新的なビジネスアイデアを持つスタートアップ企業との連携を進めている。
医療・地方創生など4分野を募集テーマに設定
「spark.meアクセラレーションプログラム」の募集テーマは、(1)ヘルスケア・医療、(2)レジリエンス、(3)カルチャーテクノロジー、(4)地方創生の4領域。国内はもとよりアメリカ、韓国、インドといった海外からも多くの応募が寄せられた。
最終選考前のステージとして、一次選考を通過した10社による成果報告会「Demo Day」が開催され、各社が実証実験計画や共創サービスの構想を発表した。
spark.me Awardに4社を選出 最優秀は米国スタートアップ
「Demo Day」では、キヤノンMJ社員から選出された事業開発アクセラレーターやプロモーターと連携し、各スタートアップがピッチを実施。審査基準は「募集テーマとの親和性」「アイデアの新規性」「社会的インパクト」の3点が用いられた。その結果、4社がspark.me Awardを受賞し、うち1社がBest spark.me Awardに選出された。
最優秀賞を獲得したGeneral Prognostics Inc.は、ウエアラブルデバイスによって心不全の悪化を早期に予測するアメリカのスタートアップ企業。血液検査とデジタル技術を融合した独自のアルゴリズムが高く評価され、非医療機器としての活用可能性にも注目が集まった。