エプソン UVインクへの対応を強化、インクジェットプリントヘッド3機種を発表 商業・産業分野におけるデジタル印刷市場の拡大に対応
セイコーエプソン株式会社は、商業・産業分野におけるデジタル印刷市場の拡大に対応し、UVインク対応を強化したインクジェットプリントヘッド『S3200-U1-2』・『S3200-U3-2』・『D3000-U1R』の3機種を発売する。
2025年8月以降に販売予定で、従来機の性能を踏襲しながら耐久性・安定性を向上。多様化する印刷ニーズへの対応力が向上した。
UVインクの信頼性と耐久性を両立した新モデル『S3200-U1-2』『S3200-U3-2』
今回発売される『S3200-U1-2』『S3200-U3-2』は、2019年に発売された従来機の優れた吐出性能を維持しつつ、プリントヘッド構造を強化することで、より多様なUVインクに対応。ラベルやパッケージといった用途での活用が期待されており、長時間使用でも安定した品質を保つ。
印刷幅120.2mmのノズル配置で、1色600dpiの高精細印刷と高い生産性を両立。従来機からの互換性も高く、すでに導入済みのプリンターメーカーにとってはスムーズな置き換えが可能で、機器のアップグレードを容易に実現できる点も利点となる。
高画質・安定出力を可能にする新製品『D3000-U1R』秋発売予定
水性インク対応モデル『D3000-A1R』(2022年発売)に続き、UVインクに対応した高精細モデル『D3000-U1R』もラインアップに加わる。同製品は最大1200dpiの解像度を実現し、商業印刷やラベル・パッケージ分野での高品位な画像表現を可能とする。
特徴的なのは、ノズル近傍にインクを循環させる構造を備えており、安定した印刷品質を実現する点。また、独自のダイアゴナル外形により、ヘッド配置のスケーラビリティにも優れており、幅広いレイアウトに対応可能となっている。
「PrecisionCore」シリーズのさらなる強化で市場ニーズに対応
新モデル群は、商業・産業用デジタル印刷において安定性・生産性・高画質を重視する市場ニーズに応える。
これにより、エプソンは拡大を続ける商業印刷市場への対応力を一層強化し、印刷業界のデジタルシフトと高付加価値化を支援していく。