アドビ ヘンケルとパートナーシップ拡大し、生成AI「Adobe Firefly」で大規模なパーソナライゼーションを実現

米国のアドビは、3月25日、ドイツの多国籍企業ヘンケルとのパートナーシップの拡大を発表した。Adobe Firefly と Adobe Experience Cloud を使用し、生成AIによってコンテンツサプライチェーンを進化させることで、ヘンケルはグローバルなブランドポートフォリオ全体で大規模なパーソナライゼーションを実現する。

ヘンケルは、LOCTITE(ロックタイト)、Persil(パーシル)、Schwarzkopf(シュワルツコフ)などのブランドを通じ、多角的なポートフォリオを展開しており、インダストリアル事業とコンシューマー向け事業で業界リーダーとしての地位を確立している。その中で、多くのグローバル企業と同様、ヘンケルにおいてもデジタルマーケティングとオムニチャネルのキャンペーンや商品展開のニーズに対応するため、高品質かつパーソナライズされたコンテンツの需要が爆発的に増加している。

この度の「Adobe Firefly Custom Models」により、自社のアセットを用いてAdobe Firefly の生成AIモデルのトレーニングと微調整を行うことで、ヘンケルはブランドに沿ったコンテンツを制作し、繰り返し作業を省いてコンテンツのプロダクションを迅速化することができる。
例えば、同社のヘアケアブランドであるS chwarzkopf のチームは、多様なビジュアルアセットを作成することで、ユーザーの髪の色、スタイル、長さに基づき商品のレコメンデーションを行うなど、真の one to one のパーソナライゼーションをサポートできる。 

ヘンケルは今後、Adobe Experience Platform上に構築された Adobe Journey Optimizer に組み込まれた生成AI機能を活用することで、多様なメッセージを自動生成してカスタマージャーニーを編成し、顧客エンゲージメントを促進する。Adobe Fireflyで作成されたビジュアルアセットと組み合わせることで、同社はマーケティングキャンペーン、Webサイト用クリエイティブ、モバイル体験のパーソナライズと提供を迅速に行い、顧客ロイヤルティを強化して、ユーザーのメッセージ疲れを回避することができる。

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