理想科学工業 新ブランド『Integlide』が5月1日より欧州で受注を開始 オンデマンド対応のパッケージ向けインクジェットプリントエンジンが小ロット印刷の課題を解決

理想科学工業株式会社は、主力製品の高速インクジェットプリンター『オルフィス』で確立した技術をベースに、段ボール、クラフト袋、紙袋、紙器などのパッケージ素材に直接印刷できるインクジェット方式プリントエンジンを開発し、新ブランド『Integlide』として製品化した。2024年12月から日本で展開を始め、2025年5月1日から欧州でも受注を開始した。

プリントシステム構成例

最大310mm幅の印刷対応 S3411は4色、S3211は2色で多様なニーズに対応

『Integlide Sシリーズ』には、フルカラーの4色機『S3411』と、2色印刷対応の『S3211』の2モデルがある。どちらも最大310mmの印刷幅に対応し、オンデマンドで高解像度かつ可変デザインの印刷が可能。
従来はフレキソ印刷やラベル貼付など複数工程を要した印刷業務を1工程で完結でき、作業の簡素化と生産性向上につながる。

パッケージ搬送装置との連携で導入しやすいシステム設計

『Integlide』は印字ヘッドと制御ユニットが一体化された構造を採用しており、搬送装置に組み込むことで容易にプリントシステムを構築できる。これにより、印刷業務の効率化や設備導入のハードルを下げ、ユーザーのニーズに応じた柔軟なシステム構築が可能になる。

欧州展示会「IPACK-IMA」で『S3411』を初披露へ

理想科学工業は、『Integlide S3411』を2025年5月27日からイタリア・ミラノで開催される国際展示会「IPACK-IMA」に出展する。会場はFIERA MILANO、ホール4のブース番号B132。現地では実機デモンストレーションが予定されており、欧州市場での新たな展開を強く印象づける機会となる。

『オルフィス』からの技術継承で高い信頼性と印刷品質を実現

理想科学工業は、2003年からライン型インクジェット方式と油性顔料インクを採用した高速プリンター『オルフィス』を展開してきた。『Integlide』はこの実績ある技術をベースに開発されており、信頼性の高いプリントエンジンとして、業務用途における印刷品質と安定性を備えている。

Integlide 製品情報と動画

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