トッパン・フォームズ 認知症に対してお笑いや童謡による感性刺激の効果があることを確認

img_192666_2慶應義塾大学理工学部満倉研究室(以下、満倉)と電通サイエンスジャム(以下、DSJ)、トッパン・フォームズ(以下、トッパンフォームズ)は、認知症の人とのコミュニケーション改善を目的に、感受性に関する実証実験を実施。認知症に対してお笑いや童謡による感性刺激の効果が確認されたことを発表した。

実証実験は、特別養護老人ホームほほえみの園(宮崎県都城市)で行われた。認知症と診断されている20名に対し、お笑いや童謡のステージを鑑賞してもらい、その際の脳波を脳波計測装置「感性アナライザ」を使用して計測した。img_192666_3

その結果、被験者は通常時に比べて高揚感(ワクワク度)が向上し、ストレス度が低下することが定量的に確認できた。

認知症は、表情や自発的な行動が少ないと言われているが、被験者はステージ鑑賞中に声を出して笑ったり、手をたたいたり、歌を口ずさんだり、豊かな表現を示した。これらの行動から、笑いや思い出による刺激は脳に効果的であると考えられるとしている。

今後は、このような実証実験を継続しながら、並行して感性刺激による認知度合いの長期的変化を研究し、認知症の人とのコミュニケーション改善に取り組んでいく。

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