大日本印刷 新素材「LIMEX」を開発・製造・販売するTBM社の株式を取得

大日本印刷(DNP)は、石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社TBMが、第三者割当増資により発行する株式を取得した。
「LIMEX」は、主な原料が石灰石であるため、紙の代替として使用する場合は原料の水や木材パルプの削減につながり、プラスチックの代替として使用する場合は石油由来の原料プラスチックの使用量を抑えることができる新素材。
DNPは、今回の出資により、地球環境への負荷の軽減にもつながるLIMEXの普及に努め、社会課題を解決する価値の創出を推進していく。

「LIMEX」は主原料を石灰石とし、紙やプラスチックに代わって使用可能な新素材。石灰石は、日本でも100%自給自足できる資源で、世界各地での埋蔵量も豊富で持続可能性の高い資源と言われている。通常、普通紙を1トン生産する場合、約20本の樹木と約100トンの水が必要だが、「LIMEX」は石灰石0.6~0.8トンとポリオレフィン約0.2~0.4トンの原料から紙の代替製品1トンを生産することが可能。「LIMEX」の普及により、石油由来の樹脂の使用量を大きく削減する可能性が高まることが期待されている。印刷を施すなど一度使用されたLIMEX製品をリサイクルすることで、新たにLIMEX製のプラスチック成型品をつくることもできる。

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